紙の書籍より電子ブックのほうがいいところって?

10代の電子ブック読書経験率は62%、2006年以降に電子ブックを初めて買った人が7割以上――ここ1年、急速に電子ブックの普及が進んでいる。ユーザーが魅力を感じる“電子ブックならではの価値”とは。

» 2007年06月04日 15時57分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 PCや携帯電話を使った電子ブックの利用が拡大している。C-NEWSと日経産業新聞が共同で行ったネット調査によると、利用経験者は48%。電子ブックを初めて購入したのは、7割以上が2006年以降と答えており、この1年で急速に市場が拡大したことが分かる。

10代の電子ブック読書経験率は62%

 読者層を年代別に見ると、10代の読書経験率が高く62%に達している。年代が上がるにつれて読書経験は減り、50代では33%となっている。利用端末はPCと携帯電話がほぼ半数ずつだった。

「あなたは、電子書籍を読んだことがありますか?」

 紙の書籍市場が伸び悩む中、代替として期待される電子ブックだが、ユーザーが魅力を感じるポイントは“電子ブックならではの価値”にあるようだ。電子ブックを購入する理由としてトップだったのは、「シリーズもので紙の書籍だと置き場所に困る」(29%)。そして「家に置くのが恥ずかしい、読んでいるのを人に知られたくない」(20%)も上位に入っている。ちなみに、男性同士の恋愛を描いた「ボーイズラブ」の読者は主に女性だが、PCでは2%なのに対し、携帯では6%の読者がいた。

「あなたが電子書籍で読むことが多いのは、どのような作品ですか?」

 コンテンツの種類としてはコミックが多い。PC向け電子ブックでは「小説(純文学)」(30%)、「少年コミック」(28%)だけで過半を占める。一方携帯電話向けでは、「少年コミック」(40%)がトップで「少女コミック」(25%)が続く。小説は12%に過ぎなかった。

 今回の調査は5月25〜27日、15〜59歳のインターネットユーザー1000人を対象に行われた。

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