マイクロソフト版“PDF”、XPSの作成・閲覧ツール日本語版が公開

マイクロソフトは、Windows Vistaで標準対応する文書形式「XPS」をWindows Server 2003またはWindows XPで作成・閲覧できるようにするツールをセットにした「XPS Essentials Pack」を公開した。利用には、同社のXMLモジュール「MSXML 6.0」が必要。

» 2007年06月25日 20時31分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 マイクロソフトは、Windows Vistaで標準対応する文書形式「XPS」を64ビット版を含むWindows Server 2003またはWindows XPで作成・閲覧できるようにするツールをセットにした「Microsoft XML Paper Specification Essentials Pack」を公開した。利用には、同社のXMLモジュール「MSXML 6.0」が必要。

 XPS(XML Paper Specification)はXMLベースの電子文書フォーマット(2006年2月の記事参照)。PDFと同様に機種に依存することなく利用できる電子文書のマイクロソフト版フォーマットだ。Office 2007とWindows Vistaが標準でサポートしている。

 MSXML 6.0をインストールした後、XPS Essentials Packをインストールすると、仮想プリンタに「Microsoft XPS Document Writer」が表示されるほか、「XML Paper Specification Viewer」がインストールされる。テキストデータなどをXPS Document Writerを通じて出力すると、XPSファイルを生成できる。こうして生成したXPSファイルはXML Paper Specification Viewerを利用して確認することも可能だ。

仮想プリンター「XPS Document Writer」を選択して出力すればXPSファイルを生成できる
出力したファイルを「XPS Viewer」で確認したところ

 なお、Windows Vistaでは標準でXPS Document Writerがインストールされているほか、Internet Explorer 7でXPSファイルを閲覧できるようになっている。Windows Server 2003とWindows XPでも「.NET Framework 3.0」をインストールしていれば、Internet Explorer 6以降で閲覧だけは可能になる。

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