WordやExcel、PowerPointといったオフィス系ソフトで文字列をコピー&ペーストすると、書式もまとめてペーストされてしまってイライラすることがある。たとえば、タイトルにあった文字列を本文にペーストしたらいきなり巨大な文字で貼り付けられてしまった、Webページのテキストをコピーしたらハイパーリンクまでくっついてきた――といった具合だ。
ペースト時に右下に表示される[貼り付けのオプション]スマートタグを使えば「テキストのみ保持」とか「貼り付け先の書式に合わせる」といった具合に書式の変更も可能だが、純粋なテキストデータだけをペーストする割合が高いと、こうした作業を繰り返すのは非常に億劫だ。
たくさんのドキュメントでテキストだけコピペしたい――という場合に便利なのが「テキペ」。このソフトを常駐させておけば、コピー&ペーストの対象はテキストデータだけになり、書式は無視するようになる。言ってみれば「テキストのみ保持」の自動実行ソフトのようなもので、いちいち[貼り付けのオプション]スマートタグを使う必要もなくなるというわけだ。
Biz.IDトップページのタグクラウドをコピーしてWordに貼り付けた図。ハイパーリンクもまとめてペーストされている
右下のスマートタグを使えば「テキストのみ保持」といった処理が行えるが、毎回こうした操作を行うのは億劫だ
「テキペ」のメイン画面。動作中の状態では、コピー&ペーストの対象が文字列だけになる
テキペ動作中にコピー&ペーストすると、テキストのみ保持した状態でペーストできる。文字サイズや書式が異なるタイトルや本文を両方含むコピペはもちろん、WebページのテキストをWordに貼り付けるといった場合など、これをONにしておけば、常時「テキストのみ保持」の状態でペーストできるのだ
なおテキペを起動していると、Excelのセル情報や一般的な画像データをコピーできなくなる“副作用”が起こる。テキペのON/OFFはパレット上のボタンをワンクリックするか、ショートカットキーで切り替えられるので、Wordなどでの文章作成時にだけONにし、それ以外の時はOFFにするようにすれば作業効率もアップするのではないだろうか。
本日のレシピ
ソフト名 |
対応OS |
利用料 |
作者 |
テキペ |
Windows 95/98/Me/NT/2000/XP |
無料 |
まんぼう |
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