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» 2007年11月20日 14時30分 UPDATE

研修で教えてくれない!:第24回「情報漏えいを防ぐ“飲み会の参加方法”」

「何だか楽しそうだな」「今日は学生時代の仲間と忘年会なんです」「そういえば、明日はお客様のところに直行だったよな」「はい。資料も持ちました」「それで飲み会は、ちょっと“危険”じゃないか?」

[山賀正人,ITmedia]

 大手総合商社のメデア商事。営業部3課の新人・小林ケンタは、金曜の夜、仕事を早々に終えて退社準備をしていた。少々浮き足立っている様子に課の先輩・高柳ワタルが尋ねた。

高柳 小林、何だか楽しそうだが、デートか?

小林 いえ、今日は学生時代の仲間と忘年会なんです♪

高柳 もう忘年会? 早過ぎないか?

小林 ええ。でもこれから会社絡みの忘年会が続きそうなんで、仲間うちの忘年会は早めに済ませておいちゃおうと思って。

 すると、はっと気が付いたように高柳が小林を呼び止めた。

高柳 そういえば、月曜日は朝から直接お客様のところに行くんだったよな?

小林 はい、そうですけど。

高柳 そのときの資料は?

小林 このカバンの中に入ってます(エッヘン)。

高柳 お前、それで飲み会に行くのはちょっと“危険”じゃないか?

小林 危険、って?

 最近は情報漏えい事故の報道を聞かない日はないくらい、毎日のように情報漏えいが起きている。その多くは意図的な盗難ではなく、紛失によるものであると言われている。

 特に紛失の危険が高まるのが、酒席である。酔った状態で店をはしごしているうちにカバンを紛失するケースは少なくない。そこで、飲みの席で紛失を未然に防ぐ方法を考えてみよう。

 まず、最も安全な方法は、重要な資料は持って行かずに会社に置いておく方法である。「そんなの当たり前だ。できるならやってる」という声が聞こえてきそうだが、例えば、今回の小林のケースの場合、資料を会社に置いておき、土曜か日曜に取りに来るという選択肢もある。「土日に会社に来るなんて」と思われる読者もいるだろうが、紛失のリスクを考えた場合、充分に検討するべきではないだろうか。

 もし自宅が近いのであれば、いったん帰宅してカバンを置いてから飲み会に行くというのも良いだろう。

 また、より現実的な方法としては、コインロッカーに預けるのも良い。コインロッカーの鍵をなくす心配はあるかも知れないが、最近では物理的な鍵が不要なSuica対応のコインロッカーもある。うまく活用しよう。

st_su01.jpgst_su02.jpg Suica対応コインロッカー。このロッカーは現金でも利用できるが、その場合は荷物を預けたボックス番号を入力することになる

 しかし、これらの方法が取れない場合もあるだろう。そのような場合は、万が一紛失した場合に備えて、次のような習慣を身につけておくとよい。

  • 店の名刺やマッチなど、店の場所や連絡先が分かるものを必ずもらう
  • タクシーのレシートを必ずもらう

 こうした“対策”によって、どこをどのように移動したのか、大まかにではあるが記録を残すことができる。紛失物を探す糸口になる可能性があるのだ。このほか、読者の方が実行している対策があれば、ぜひ編集部まで教えてほしい。

小林 資料を持っていくのがかなり不安になりました……。やっぱりカバンは会社に置いて、明日取りに来ることにします……。

高柳 そのほうがいい。そのほうが安心して楽しめるだろ?(笑)

小林 そりゃそうですよね♪

飲み会に行く前にどうする?
No. 方法
1 重要な資料は会社に置いておく
2 いったん帰宅してカバンを置いてから飲み会に行く
3 荷物をコインロッカーに預ける

著者紹介 山賀正人(やまが・まさひと)

セキュリティ関連の話題を中心に執筆中のフリーライター。翻訳(英語、韓国語)やプログラミング、システム構築等コンサルなど活動は多岐に渡る。JPCERT/CC専門委員。Webサイトはこちら


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