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» 2008年01月31日 02時33分 UPDATE

“紙”のアンケートを自動集計してくれるASP「AltPaper」

Wordで作成し普通の紙に印刷したアンケート用紙を、スキャナを使ってネットで自動集計してくれるサービスが登場。300枚までの集計なら無償で行えるトライアルを実施している。

[斎藤健二,ITmedia]
ks_altp3.jpg このような手書きで記入するアンケート用紙を、ネットを介して自動で集計してくれる「AltPaper」

 何十枚ものアンケート用紙の束を見ながら、データの入力をしたことのある人なら、その面倒さが分かるだろう。チェックマークが付いている数字を見ながら、ここは1、これは2……とひたすら入力していくという作業だ。

 こうした面倒な集計を、スキャナを通じて自動集計してくれるASPサービスが登場した。情報基盤開発が開発した「AltPaper」は、手書きのアンケート用紙や帳票をスキャナに通してあげれば、サーバがデータを自動集計してくれるサービスだ。現在無償のトライアルを実施しており、300枚までの集計なら料金がかからず行える。

使い慣れたWordでアンケート用紙を作成

 AltPaperのポイントは大きく3つある。1つは、アンケート作成時に、使い慣れたWordを使う点だ。AltPaper自体はサーバで集計を行うASPサービスだが、ユーザーが接するのはWebブラウザではなくWord。Wordに組み込んだプラグインを使い、アンケート用紙の作成から、サーバへの送信、集計結果の表示まで行う。

ks_altp1.gif Wordを使ってアンケート用紙を作成。左ペインはWordに組み込むAltPaperのプラグイン。Word 2003、Word 2007に対応している

 「Wordを使うことで、今まで作ったアンケート項目や、世にあるアンケートのテンプレートを再利用できる」と情報基盤開発の鎌田長明社長。

 こうして作成したWordのページを印刷すればアンケート用紙のできあがりだ。特殊な紙やプリンタを使う必要もなく、再生紙や両面印刷でも問題ないという。

スキャナで読み込んだデータを、サーバで認識、自動集計

 アンケートへの回答はマークシートのような繊細さは必要なく、普通に手書きすればよい。回収後は普通のスキャナで読み込み、Wordを通じてAltPaperのサーバに送信する。送信後、100ページ程度なら10分〜20分で認識が完了し、通知が戻ってくる。これらは人手を介さず、すべてサーバ処理だけで行われる。

 アンケートのどこにどのようなチェックがされているかの認識は、同社の技術が生かされている部分。例えば、いったんAにチェックしたが、バツを付けて、Bにチェックし直された用紙。こんな場合でも、「その人がほかの項目でチェックしている形と違う場合は、それを認識してアラートを出し、人が目で確認できるようにしている」と鎌田氏。ずっと「レ」でチェックしていた人が「×」を付けていたら、これはチェック場所を間違えたのだな──と認識してくれるというわけだ。

 また数字は自動で文字認識するほか、自由回答欄はその部分だけを取り出して画像として表示し、手入力を容易にする工夫もされている。

ks_altp2.gif 集計後に戻ってくるデータ。Excel形式のデータとなっているため、再利用も容易だ

インターネット万能から、紙との併用へ

 アンケート集計というと、Webブラウザを使ってネットだけで完結するものをイメージする人のほうが増えてきた。しかし、イベント会場や学校の教室などでアンケートを行う場合、紙を使ったアンケートが必須。

 「Webアンケートは実は回答率が20〜30%。一度はWebに移行したが、回答率の低さから紙に戻したという学校の例もある」(鎌田氏)

 紙のアンケート用紙という使い慣れた道具と、それをPCとネットを使って自動化するというハイブリッドなシステム。ちょっと考えても、小規模なイベントや、部署内など、気軽に使える用途がたくさん思い浮かぶサービスだ。

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