第3回 目標設定の「SMART」な原則リストのチカラ

会議で目標と今後のアクションを決めるときには、チェックしておいたほうがいいポイントがあります。

» 2008年02月01日 13時18分 公開
[堀内浩二,ITmedia]
  • Specific ― テーマは具体的か?
  • Measurable ― 定量的に測定できるか?
  • Achievable ― 達成可能なものか?
  • Result-based ― 「成果」に基づいているか?
  • Time-oriented ― タイム・フレームは意識されているか?

※参考文献:Wikipedia(英語版)によれば、以下が出典とされているとのこと

George T. Doran, "There's a S. M. A. R. T. Way to Write Management Goals and Objectives", Management Review (AMA Forum), November 1981


 例えば、会議で目標(と今後のアクション)を決めます。そのとき、

 「何となくあいまいだな……」

 「決まったけど、本当にできるのかな……」

 などと感じつつ、具体的に指摘できないまま終わってしまった経験はないでしょうか。そういった「感じ」は往々にして的中し、後々の手戻りや混乱につながったりします。

 「SMART」は、目標が具体的に特定されたかどうかをチェックするためのリストです。A、R、Tについてはさまざまなバージョンがあります。ここではいくつかのバージョンを見比べた上で、目標設定のチェックリストとして使い勝手が良さそうな言葉を採用しました。

 例えば部下の目標設定を手伝ってあげるときなど、このリストが頭に入っていれば効果的なアドバイスがスピーディーにできます。ただし、話しながら活用するためには、それぞれが何の頭文字であるかをすぐに思い出せなければなりません。手帳など話しながらでも参照できるものに書いておくといいですね。

 目標設定→進捗チェックという循環がうまく回っていない進捗会議などでは、ホワイトボードに書いて参加者で共有しておけば目標設定時のモレが少なくなります。

*ListFreakというサイトについて

 本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。

 *ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト


筆者:堀内 浩二

株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。


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