「ケータイ版・電車の遅延証明書」でイライラを軽くする(2/2 ページ)

» 2008年06月20日 17時52分 公開
[豊島美幸,ITmedia]
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毎日平均4000件、多い時は1日8万件のアクセス――PCでも証明書発行

JR東日本のWebサイト内の証明書発行画面(左)と、遅延証明書(右)

 携帯電話向けサービスが始まる前に、JR東日本では2007年1月30日から、PC向けのWebサイト内で証明書発行サービスを提供している。「電車が遅延した上、証明書をもらうために乗客に並んでもらうのは申し訳ない。せめて遅延証明書の受け取りだけでもお待たせしない」(同社広報)ために始めたという。今回、携帯電話向けのサービスを追加して利便性を向上させることで、改札口で証明書を配布するときの混雑緩和を目指す。

 PC向けサイトと携帯向けサイトとも、証明書の発行対象になる遅延条件も書類自体の記載内容はまったく同じだ。タイムカードに紙の証明書を添付する場合、PCサイトの証明書を印刷すると便利だ。

 JR東日本によれば、現在PC向けの「遅延証明書」へのアクセスは1日平均4000件。サービス開始から半年後の6月22日、大宮駅で断線トラブルが生じた際は、1日で8万件ものアクセスがあったという。

 同社では「IT環境のない人もいるため、紙の遅延証明書は今後も配布する」とし、廃止の予定はないという。ただ今後は、携帯やPCでの証明書利用者が増えれば、紙の配布は減ると予測している。

 ただでさえ通勤電車の遅延は、ビジネスパーソンのテンションを朝から下げる。その上、遅延証明書を手に入れるには、長蛇の列に並ばなければならなかったりする。でもこのサービスを知っていれば、少なくとも長蛇の列は避けられそうだ。もしかしたら、イライラ解消に役立つかもしれない。知っておいて損はないだろう。

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