育児休暇後に復帰できるか不安早田部長、教えてください!

2年前に今の課長職につき、昨年結婚もしました。ようやく仕事と家庭の両立ができるようになってきましたが、そんな矢先、先日妊娠している事が分かりました――。

» 2008年08月11日 12時15分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「何もあきらめずにすべてを手に入れることが、私の考える幸せの条件です。キャリアアップ、結婚、子育て、いつもキラキラしていて、ニコニコしていたい」と話すのは、京セラコミュニケーションシステムの早田麻子(はやた・あさこ)事業部長。

 今回は、育児休暇後のポジションに不安を感じている女性からの質問にお答えします。

育児休暇後に今のポジションで復帰できるか不安 女性(32歳、営業、課長)

 2年前に今の課長職につき、昨年結婚もしました。ようやく仕事と家庭の両立ができるようになってきましたが、そんな矢先、先日妊娠していることが分かりました。

 夫は子供ができたら、仕事はいったん辞めて子供が小学校に入るまでは、家庭と子育てに専念してほしいと言っています。しかし、私は今のポジションが気に入っているし、せっかく管理職になれたので、このまま続けたいと考えています。ワーキングマザーに対し、あまり賛成していない夫(33歳)の言葉を考えると、これから仕事と育児の両立ができるのか今から心配です。

 また、出産するにあたり、産休をもらおうと思っていますが、産休明けに今と同様のポジションで仕事をさせてもらえるか不安です。子供を生む前に主人と会社と話し合っておくべきことは何でしょうか。


自分自身の幸せを考えて

 私も30歳で営業の副部長だった時に産休を取りました。仕事と育児は何とでもなるけど、復帰するなら早いほうがいいと思います。

 営業職はマーケットの流れに対応していく生(なま)もの的な職業です。1年の育児休暇だと復帰後に流れに追いつけないかもしれないから、私の中では復帰まで3カ月がタイムリミットでした。それから休暇中は、毎日が日曜日みたいな感覚になります。自分自身の感覚だけで済むならまだしも、管理職のそういう感覚が部内や会社に与える影響を考えると、やはりなるべく早く復帰したほうがいいでしょう。

 ご主人や会社と話し合う前に、自分がどうしたいのかを決めるべきです。そうでなければ話し合う意味がない。両立できるかどうかを心配する前にやってみないと。「案ずるより生むがやすし」です。判断基準は、何が自分の幸せなのか。

 辞めてもストレスがたまって、「あの時、辞めろって言ったから、社会に復帰できないじゃない」などと、思わず言っちゃいけない言葉を言ってしまうかもしれない。下手をしたらそれが家庭崩壊につながることもあります。

 ご主人にとっても奥さんが、お子さまにとってもお母さんが笑顔でいることが大事。だから、自分の幸せを基準にきっちり考えましょう。会社には意思を示すだけで十分。なにか話し合う必要はないと思います。

今回答えてくれた部長さん 早田麻子(はやた・あさこ)さん

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)東日本ICT営業本部東日本ビジネスイノベーション営業部事業部長。京都市出身。1994年、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。同年、山一證券入社。1996年、KCCS入社。1997年、情報通信営業部東京営業所に赴任。2001年、首都圏営業1課責任者。2002年、首都圏営業1部副責任者。2003年、ネットワークシステム営業部 ソリューション営業部副責任者 兼 ソリューション営業課責任者に就任。2006年 IPサービス事業本部 IP サービス東日本営業部 副事業部長に就任。2007年、東日本ICT 営業本部 東日本ビジネスイノベーション営業部 事業部長に就任現在に至る。1女児の母。


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