ギクリ連発!? 「まんだら塗り絵」で“裸”にされてみた「早起きは三文の得」実行委員が行く(1/2 ページ)

曼陀羅(まんだら)に好きな色を塗るのが「まんだら塗り絵」。早起きして勇んで挑戦したら、あれよあれよと早朝から心を丸裸にされてしまった。なんだかすごいパワーがありそうなこの塗り絵の正体とは?

» 2008年10月03日 12時17分 公開
[豊島美幸,ITmedia]

 大人の塗り絵を知っていますか? これが予想外に夢中になれて面白い――というのが、初めて大人の塗り絵をやってみた素直な感想である。

塗った絵柄は「曼陀羅(まんだら)」。仏教の世界観を描いたあの曼陀羅だ。それに色付けする「まんだらぬりえでカラーセラピー」というイベントに参加してきたのだ。



参加者たちが塗った曼荼羅

 このイベントは、朝EXPOの一プログラムで、9月30日早朝に行われた。朝EXPOとは、出勤前の「ビフォアナイン」の時間を充実させようという主旨で、朝EXPO in Marunouchi実行委員会が春と秋の年2回、東京・丸の内界隈で1週間にわたって開催しているイベントのこと。

 睡眠時間4時間弱の寝ぼけまなこで向かった筆者を待ち受けていたのは――。

曼陀羅(まんだら)模様は安心感をもたらす

 と、その前になぜ普通の絵でなく、曼陀羅に塗り絵をしていくのか、なぜ色を塗るのかを説明しておこう。

 この日講師を務めたカラーセラピスト/産業カウンセラーの畑昌子(はた まさこ)さんによると、曼陀羅模様は点対称になった図形の集まりで、左右、上下、斜め同士に同じ模様が入っている。つまり曼陀羅は、どのパーツにも必ず対になるパーツが、中心点の反対側にある安定した形なのだ。この形が人に安心感をもたらし、さらに色を塗るという行為が精神を解放してくれるという。

 だから「まんだら×ぬりえ」は相乗効果で癒やしになるというわけなのだ。

色を塗るだけでわきおこる充実感

 さて、寝ぼけまなこの筆者を待ち受けていたのは「予想外」の連続。「1つ目の予想外」はすぐ夢中になってしまったことだ。

 参加者たちが画用紙に色鉛筆を滑らせるシャシャシャシャ……という乾いた音が支配する静かな会場。最初はこの音が聞こえてきたもののすぐ聞こえなくなり、気付くと無音の中、夢中になって色を塗っていたのだ。

 塗るたび色が埋まっていく充実感や、塗る行為が普段使わない脳のどこかを刺激した結果、刺激されたどこかの脳が興奮(?)してしまったのかもしれない。正直、激しい睡魔に負けてしまうのでは、と予測していただけに予想外だった。

使った色が心を映す

 塗り絵開始から30分経過した時点で作業にストップがかかり、畑さんの色分析解説が始まった。ここで「2つ目の予想外」が飛び出す。筆者はこの日、むしょうに紫と黄色が気になり、濃淡の紫、黄色を多用したのだが――。

 「黄色が気になった人は何でも知りたい、積極的でありたい気持ちが強いですね。その反面、突き詰めるうち理屈っぽくなったり、集中しすぎて神経質になる傾向もあります」。ギクリとした。「紫が気になった人は感じやすく、美しいものに囲まれて生きたいと考える傾向にあります。その反面、完璧を追い求めすぎて神経質になり、現実逃避する場合もあります」。またもギクリ。図星だったのだ。

(左)筆者の塗った曼荼羅。(右)「マイルールで行動しがち」と解説する畑さん。掲げているのは、四角が目立つ曼荼羅

 聞くとこの色分析は、1983年に英国で確立されたオーラソーマカラーシステムという色による心理分析だという。「いつも優柔不断で人に合わせてしまう。それを指摘されてびっくりした」と感想を話す参加者もいた。この参加者の気になった色は黄緑だ。

 「マイルールで行動しがち」と畑さんに指摘され、「当たっている」と驚いた参加者もいた。この参加者は、大きな外円には目もくれず、その一回り小さい四角の中に彩色していた。直線が目立つ曼陀羅となった。

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