定期券がタイムカードに 改札を通るように使える勤怠管理システム

セイショウシステムテクノロジーは、SuicaなどのFeliCa対応ICカードを使って勤怠管理を行えるサービス「定期タイムカード」を公開した。改札を通る感覚で、出勤、退勤の時刻を記録できるという。

» 2008年10月10日 18時20分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 セイショウシステムテクノロジーは10月9日、SuicaなどのFeliCa対応ICカードを使って勤怠管理を行えるサービス「定期タイムカード」を公開した。利用にはICカードリーダーが必要で、同社では「PaSoRi(パソリ)」(実売2980円程度)で動作確認を行っている。初期費用は10万5000円で、1企業あたりの月額基本使用料は3150円、10アカウントの月額利用料は4725円。Internet Explorer 6以上で利用できる。


 定期タイムカードは、FeliCa対応のICカードを利用した勤怠管理システム。ネットワーク環境のあるPCにICカードリーダーを接続し、普段使用しているSuicaやEdy、おサイフケータイなどをかざすことで、出勤、退勤などの時刻を記録できる。カードリーダーは複数人で共用が可能。なお、カードリーダーを接続したPCは、カードをかざす際にはWebブラウザで専用画面を開いておく必要がある。

 記録された勤怠データはデータセンターのサーバに送信され、ユーザーはWebブラウザを使って管理、閲覧ができる。データはCSV形式のテキストファイルとしても出力できるため、ダウンロードして市販の給与計算ソフトなどにインポートが可能だ。カード1枚ごとに専用IDとパスワードが割り振られるため、カードを忘れたときはIDとパスワードを入力すれば勤怠入力ができる。

 サービス申し込みから10営業日ほどでサーバの設定が完了し、管理者用のIDとパスワードが届く。このIDとパスワードを使って、ブラウザで管理者画面にログインする。なお、カードリーダーを接続するPCには、Web上からドライバをダウンロードしてインストールしておく必要がある。

 FeliCaに記録されている固有のIDを読み取って個人を識別するため、ICカードに何らかの情報が書き加えられることはない。FeliCaのIDと個人のID、パスワードはセイショウテクノロジーの初期設定で紐づけられるが、管理者側で個人とカードの紐づけを変更することも可能だ。

 「改札を通る感覚で、出勤、退勤の時刻を記録できる」(セイショウシステムテクノロジー)。定期タイムカードを使えば、高価な専用機器やシステム開発費用、サーバ管理費用などが不要で、低コストで勤怠管理が行えるとしている。

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