ワイアードは、パートやアルバイトの勤務時間を管理するWebサービス「CiFTR(シフター)」の提供を開始した。PCを使い慣れていない人でも利用しやすいように、機能を絞ってシンプルなユーザーインタフェースを心がけたという。
ワイアードは9月9日、パートやアルバイトの勤務時間を管理するWebサービス「CiFTR(シフター)」の提供を開始した。
「これ1つで何でもできるような、多機能で高機能なサービスではない。むしろ機能を削りに削った」(ワイアードの石原明彦社長)。勤務時間(シフト)を組むことだけに特化したユーザーインタフェースで、「普段はPCを使わない人でも使える、自分のおかんでも使える。そんなサービスを目指した」という。
飲食店の店長などのシフト管理者の多くは、スタッフからメールや紙で提出されたシフト希望を基に、Excelなどで手間をかけてシフト表を組んでいる。シフターを使えば面倒なシフト作成時間を短縮でき、1月から一部店舗で開始したテスト導入では、それまで3時間ほどかかっていたシフト作成時間を約10分の1に短縮できた事例もあるという。スタッフの適正人数を把握してシフトを組めれば、人件費の削減にもつながる。
シフト作成手順はいたってシンプルだ。パートやアルバイトのスタッフは、携帯電話から専用ページにログインして、日にちと働きたい時間を選んで登録する。経営者や店長などのシフト管理者は、PCで管理ページにアクセスし、スタッフが登録した情報を基にシフトを組んで公開するという流れになっている。公開されたシフトは、スタッフが携帯電話から自由に閲覧できる。
シフト作成画面は、時間帯ごとにコマ分けされており、その時間帯に働きたい人が何人いるか一目で分かる。赤はその時間帯に人数が不足していることを、黄色は人数が多すぎることを、緑は適正な人数であることを示している。シフト管理者は、赤や黄色のコマをマウスで選択して、ドラッグ&ドロップするような操作で簡単にシフト調整が行える。使用するのはマウスのみで、機能を絞っている代わりに複雑な操作は必要ない。
「シフターを導入すれば、スタッフ側にとってもメリットは大きい」と石原社長は説明する。シフトの申請や確認のためだけに、店舗に行く必要がなくなるためだ。シンプルなデザインでボタンや入力フォームなどが少ないため、「高齢者や外国人でも利用できるはず」(石原社長)。
1アカウントあたり50人までのシフト管理に対応。初期費用は1万5千円で、2万9800円の半年契約と4万9800円の年間契約の2プランを用意しており、60日間は無料で試用できる。
対応OSはWindows Vista/XP/2000とMac OS Xで、対応ブラウザはInternet Explorer 6.0以上、Firefox 2.0以上。携帯端末はNTTドコモ、au、ソフトバンクの3G端末と、ウィルコムのAIR-EDGE端末で利用できる。
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