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» 2008年11月14日 15時00分 UPDATE

テンション、モチベーションを操る4つの技法:技法3 「しっかりオフして、ちゃんとオン」――先に休暇予定を入れておく (1/2)

休まず働き続けるのがいいビジネスパーソンという意識はありますか? オンにオンを重ねてもパフォーマンスは上がりません。ハイパフォーマンスに持っていくには、まずしっかり休み、テンションをオフにすることが大事なのです。

[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

 混同しがちな「テンション」と「モチベーション」。この2つはまったく別物で、ちゃんと使いわければパフォーマンスを上げることができます。

 理想はモチベーションを高く保ち、必要に応じテンションの上げ下げを使いこなすこと。前回はビジネスでの役割別コントロール法をお話ししました。続きを見ていきましょう。


どう違う? 「テンション」と「モチベーション」

  • テンション:徹夜明けのハイテンションのように、一時的で肉体的なもの。
  • モチベーション:休暇前にモチベーションが上がるように、中長期的で精神的なもの。

大前研一流スケジューリングは「旅行が先、仕事が後」

 特に役割がない時は、いつテンションを上げるべきか/下げるべきか、分からないということもあるのではないでしょうか。

 この場合は、まず自分が忙しい時期を思い出してみてください。その時期にハイテンションの状態になるために、あえてローテンションにできる時期があるとしたらいつかを考えます。

mt_tention3.jpg

 例えば、月末の3日間が忙しいので、その時に今以上にテンションを上げるために、月初の3日間はローテンションで“過ごさなくてはいけない”と考えます。そこを普通のテンションで過ごしてしまうと、月末はあまりハイテンションになれません。

 テンションを下げるというのは、休むとか手抜きするという意味ではありません。自分なりに気を抜ける仕事、比較的くつろげる仕事を、そこにあえて集中させるのです。もちろん仕事をしていて、遊んでいるわけではない。ただ、テンションを下げている。そんなオフ期を先に予定に入れてしまいます。

 経済評論家の大前研一(おおまえ・けんいち)さんは、年間スケジュールを立てる時に、まず海外旅行に行く時期を先に決めて、そのあとに非常に重要な予定を決めるのだそうです。

 会社員の場合、さすがに好き勝手に休みは入れられないでしょうが、何年も仕事をしていれば、大体の流れは分かるはず。親しい上司にだったら、「私はオンの時に仕事に集中したいので、しっかり休みは取らせてもらいます」と言えるでしょう。

テンションのオフ期を先に決めておく

 前回詳しくお話ししましたが、休みが分かっていると、それが外発的モチベーションになり仕事も能率よくこなせます。そして、テンションをオンにしたい時に適切にオンにできます。毎日オンの人はずっとオンなので、そのうちパフォーマンスが上がらなくなる上に、休みを取れる時間がなくなってしまうのです。

 だからテンションはオフ期を先に決めるのが原則なのです。

 大抵の人は、オフにできるのにオンにしています。「こんなに楽な仕事でいいのか」と罪悪感を持つんですね。しかし、そこでオンにしてはいけません。罪悪感を持つのだったら、そこで休んだ分、忙しい時期に今の1.2倍くらいの集中力で仕事をしてほしいですね。こうすると周りの人も、「あの人はこの時期、すごいがんばっているよね」という印象を持ちます。忙しい時期にいいパフォーマンスを見せなかったら、普段もサボっているように見えますが、適切な時期に通常以上のパフォーマンスを見せていたら、誰もあなたが普段、休んでいるとは見ません。それがワークライフバランスでもあります。

 日本人は、24時間365日働いているのがいいビジネスパーソンだと見なす傾向があります。しかし、働いているフリをしても意味がない。本当のパフォーマンスを見せてほしいですね。それには、やはりテンションを高くすることが必要ですし、テンションを高くするためには、まず低くしておく必要があります。

 特に強調したいのは、テンションはオンとオフとの使い分けが大事だということ。これは口が酸っぱくなるほど言いたいことです。

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