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» 2008年11月27日 16時39分 UPDATE

小学館『日本大百科全書』を無料で検索――Yahoo!百科事典

ヤフーは、小学館の百科事典『日本大百科全書(ニッポニカ)』のコンテンツを収録したオンライン百科事典サービス「Yahoo!百科事典」を公開した。見出し約13万項目、キーワード約50万語などが無料で利用できる。

[鷹木創,ITmedia]

 ヤフーは11月27日、小学館の百科事典『日本大百科全書(ニッポニカ)』のコンテンツを収録したオンライン百科事典サービス「Yahoo!百科事典」を公開した。各種Webブラウザから無料で利用できる。「プロが編さんした百科事典を無料で利用できるのは国内初だ」(ヤフー)という。

st_1001.jpg Yahoo!百科事典

Yahoo!百科事典向けに専任スタッフを30人――小学館

st_1003.jpg 「ピアノ」の解説ページ

 自然科学、植物、産業、哲学、宗教、経済、法律などの事柄について、詳細な解説を検索・閲覧できるオンライン百科事典サービス。全26巻におよぶ日本大百科全書の見出し語約13万項目、キーワード約50万語などを収録した。

 解説のページでは、見出し語と関連する項目も表示。例えば、「ピアノ」の関連項目には「鍵盤楽器」「シンセサイザー」といった関連するキーワードへのリンクを、解説文では「ジャズ」「フィレンツェ」といった項目のリンクをそれぞれ表示する。また、WMV形式の動画コンテンツなども用意した。

 小学館はYahoo!百科事典向けに専任スタッフを30人ほど任命。新項目の追加や改訂など、毎月更新する予定で、今後は編集部がユーザーからのフィードバックを受ける仕組みも用意する方針だ。

 ヤフーのWeb検索「Yahoo!検索」とも連携を深める。現時点でも、検索結果に百科事典のコンテンツがヒットするが、12月末までに検索結果の最上位にダイレクトにコンテンツを表示するよう連携を深めるという。

引用ルール、「クリエイティブ・コモンズは考えていない」

st_1005.jpg 左から小学館の中村専務、ヤフーの喜多埜COO、一戸氏

 小学館では1960年代に初めて百科事典を刊行した。1967年には大日本百科事典『ジャポニカ』、1985年には今回のサービスの元になった日本大百科全書『ニッポニカ』といった百科事典を発売しており、「1999年ころまで百科事典業界を引っ張っていた」(小学館の中村滋専務)という。

 2000年以降はデジタル化の波もあり、CD-ROMなどに媒体を変えたり、有料のオンラインサービスなどを始めていたが、「一般の読者に使われるかというとそうでもなかった。ヤフーと組むことで多くの方に使ってもらえるはず」(中村氏)。かつては家庭に1冊はあった百科事典。「これからは1人に“1冊”、しかもいつでも使える百科事典」というわけだ。

 一方、オンラインの百科事典といえば「Wikipedia」が有名。クリエイティブ・コモンズに準じた引用ルールに従って、ブログなどでも引用されるケースがある。今回のYahoo!百科事典では引用ルールを特に定めていない。「小学館の大事なコンテンツをお預かりしている。現状、クリエイティブ・コモンズ化は考えていない」(Yahoo!百科事典を担当するヤフーの一戸美穂氏)。

 ビジネスモデルは「基本的には広告モデル」(ヤフーの喜多埜裕明COO)。同氏によると、「ほかのYahoo!JAPANのコンテンツ同様、既存商品のコンテンツマッチ広告や行動ターゲティング広告などを利用する」という。「小学館と(ヤフー)は、Yahoo!辞書、Yahoo!コミック、X BRANDというサービスやコンテンツですでにコラボレーションしてきた実績がある。双方のコンテンツ力を生かして、次世代のオンライン百科事典として成長させていく」

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