レビュー
» 2008年12月22日 23時50分 UPDATE

仕事の生産性“激低下”ゲーム:世界征服を味わえるiPhoneアプリ「Lux Touch」

ボードゲーム「RISK」のiPhone版「Lux Touch」は、仕事の生産性を落とすことにかけては天下一品だ。自分のビジネスはさておいて、世界征服を目指そう。

[斎藤健二,ITmedia]

 Biz.IDでは“仕事の生産性アップ”に役立つソフトやガジェット、ノウハウなどを提供してきた。でも今回は、年末年始をひかえて、正反対のiPhoneアプリを紹介しよう。いずれも“生産性を落とす”ことにかけては折り紙付き。仕事が手につかなくなるゲームアプリだ。まちがっても、会社で試したりせず、仕事納め後にインストールすること!

気軽な世界征服「Lux Touch」

 ボードゲームマニアなら、「RISK」という古典的名作を知っていることだろう。シンプルなルール、壮大なスケール、地政学的に裏付けされた領土配置。世界全体をマスに区切って陣取り合戦を行うRISKは、男の夢を叶えてくれるゲームだ。

ks_lux1.jpg 世界地図が色分けされている。青いのが自国。数字が戦力。隣の領土へ攻めていく

 でも実は「けっこう大味なゲームだなぁ」感想。領土が増えると戦力の増加量も増す。でも戦いのキモはそこではない。戦闘に勝つごとにカードをもらうことができ、これがそろうとボーナス戦力をもらうことができる。これがすごいのだ。

 初期状態では毎ターン3戦力を補充できる。ところがカードが与えてくれる戦力は、1回目が4、2回目は6、3回目は8、そして7回目は20で、8回目以降は5ずつ増えていく。この1回、2回というのはプレイヤー全体で数える。つまり中盤以降はカードを使うと“戦力100補充”なんてことになってくるんだ。

 こうなってくると、もう殴り合いだ。チマチマ3戦力をどう配置しようか悩んでいたのがアホらしいくらい。――というわけで、大味だと思っていたわけだ。

まずは世界征服までの道のりを動画でどうぞ

意外にいい、iPhoneでのRISK

 前置きが長くなったが、このRISKをほぼそのままiPhoneで遊べるようにしたのが「Lux Touch」(無料)。国の色を選んだら、自国の領土に戦力を配置して、隣の領土に攻め込む。運はあるが、だいたい相手よりも戦力が多ければ戦には勝つ(こっちの兵力も減るけど)。極めてシンプルなゲームなのだ。

ks_lux2.jpg とりあえずオーストラリアを占領してみた中東にも橋頭堡を設けている。ユーラシアではなくアフリカへ進出してみるか……という展開

 iPhone版が意外にいいと思った理由は、後半の数十という戦力同士がぶつかってもスムーズに進行する点。そりゃサイコロを振るんじゃなくてコンピュータがやってくれるんだから当たり前なんだけど、戦力50の戦いってものを肌で実感できたのは、このiPhone版をやってからだ。

 そこで思った。きっと、このカードというのは兵器の進化を意味するのだ。戦力100くらいになると、相手がカードを使った戦力を持っていない限り、一撃で全世界を征服できる。その一方で、相手もカードで100戦力を持っていたら、下手に攻撃できない。双方がたたきあったら、第三国が漁夫の利を得る。両国が戦力を減らせば、カードを使って一気に世界征服できるのだから。「なるほど、核兵器を持つってのはこういうことか……」なんて思って感心したわけだ。

で、勝つためには?

ks_lux3.jpg 戦いに勝つとカードが1枚もらえる。だから毎ターン、1勝は必ず挙げること。これは必須。カードがそろうと画面のようにボーナス戦力がもらえる

 さてRISKもLux Touchも初めての人向けに、簡単な攻略法を。まず一定の地域を全部占領するとボーナス戦力がもらえる。だから、最初はアフリカとか南アメリカとか一定個所に戦力を集中することをオススメする。

 狙い目はオーストラリア(ボーナス2)と南アメリカ(ボーナス2)だ。ほかと接触する地域が少ないので、いったん占領してしまえば防御が容易なのだ。一方で、オーストラリアなどは占領したあとの次の展開がやりにくいということも忘れずに。ここにつながっているのは広大なユーラシアなのだ。アフリカあたりに本拠を置いて、南アメリカから北米に進行する。こんな戦略が教科書通りといえる。

 もう1つは他プレイヤーのクセを見極めること。例えば赤は深追いをせず、戦力を温存する傾向がある。黄色は、そ、そんなに攻めて大丈夫か? と思うくらい、自戦力がなくなるまで攻め続けるというキャラだ。だから、黄色に隣接していると攻め込まれて思わぬとばっちりを食いかねない。強大な戦力を持った相手には隣接せず、間に緩衝戦力を置くのが賢い国際政治なわけだ。

 このゲームをやっていると、ディプロマシーほどではないにせよ、「どうして中東に紛争が絶えないのか」とか、「ヨーロッパを舞台にした大戦争って多いなぁ」なんてことが肌で感じられる。1ゲーム十数分で遊べるので、世界大戦の歴史に想いをはせながら、世界征服を楽しんでみるといい。仕事が手につかなくなること請け合いである。

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