11ポケットバッグでケータイ、ポメラ、EM・ONEαを“1つ”にする樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」

駅前の文具店で、ズボンのベルトに着用するタイプの携帯用ケースを買った。以来、筆者の持ち物は増えるばかりである。

» 2009年02月10日 10時25分 公開
[樋口健夫,ITmedia]

 調布の電気通信大学で「アイデアマラソン発想法」を教えている。大学に行く前に立ち寄った調布駅前の文具店で、ズボンのベルトに着用するタイプの携帯用ケースを買った。クツワの「マルチセミハードケース 178DRBK」である。

 それまで筆者は、携帯電話を長いストラップで落とさないように首にかけていた。そんな姿を見た友人が、心臓の位置に携帯をぶら下げるのは避けた方がよいとアドバイス。それで、腰に取り付けるために購入したというわけだ。

 この携帯ケースは割に大きなサイズで、店によってはニンテンドーDS Lite用のケースとしても販売されていて、携帯サイズであれば悠々と入れられる。本体にはベルト通しのほか、カラビナも付属。さらなる落下防止となるのである。

 筆者はそのケースをズボンの左ポケットの少し前に固定。同時にカラビナもズボンのベルト通しに引っかけた。携帯ストラップの先に付けたナスカンをカラビナに固定しておけば、通話時も落下を気にせず使える。多少便利になった。

 このケースの前ぶたには、薄いジッパーポケットが付いているので、そこに非常用の1000円札と500円玉2枚を入れておいた。

第1レベル情通キット内容装備品
クツワのマルチセミハードケース 178BRDK
1 携帯(NTTドコモのP905i
2 ICレコーダーオリンパスDS-61
3 1000円札1枚
4 500円玉2枚

 その後、イー・モバイルの「EM・ONEα」を使いだした。これでどこにいてもメールの着信は読めるようになった。喫茶店でも新幹線でも大丈夫だ。このEM・ONEαも体の近くの装備として、常時持っていたくなった。そこで再度文具店に立ち寄り、今度はかなり大きめで、ポケットが9つ付いた「9ポケット・フラップショルダーバッグ 174DRBK」(クツワ)を購入した。

 外側の携帯用のポケットにはICレコーダー、内側には多機能ポケットが2つあるので、携帯とEM・ONEα、イヤフォンセイコーインスツルの薄型電子辞書「SR-G7000M」、水性ペン青赤2本を入れている。

 バッグはやはりズボンのベルトに通した。だが、これだけでもかなり重いので、ショルダーストラップを肩にかけて斜めに支えてバランスを取る。オリンパスのデジタルカメラ「μ1030SW」も入った。たくさんポケットが付いているが、一番内側のジッパーポケットには、パスポートや安全のための1000円や500円玉も入れられた。

 電子辞書以外の道具はすべて、ストラップの先にナスカンを付けて、この小さなバッグのショルダーストラップ取り付けの輪に固定しているから、直接地面に落とす可能性はなくなった。

 道を歩いていても、何か思いついたら、さっとICレコーダーを取り出して録音できるのも、すごく便利になった。このまま海外にも何度も出かけた。首からストラップを通しているので、安全だった。日本では、パスポートをいれる代わりに文庫本が入った。クツワのバッグは、実に配置良くバッグがつくられている。

第2レベル内容装備品
クツワの9ポケットフラップショルダーバッグ 174DRBK
1 携帯(NTTドコモのP905i)
2 ICレコーダー(オリンパスのDS-61)
3 コンパクトデジカメ(オリンパスのμ1030SW)
4 EM・ONEα
5 イヤフォン
6 IC辞書(SIIのSR-G7000M)
7 パスポートか文庫本
8 ボールペン青・赤2本
9 1000円札1枚
10 500円玉1枚
11 ひも付き“100均”電卓

 新年になって、そこにポメラが入ってきた。9ポケットバッグにポメラを入れることは……残念ながら不可能だった。だがポメラこそ、いつも取り出せるところに入れておきたい。この欲望に負けて、再度調査。すると、同じくクツワ製で11ポケットのバッグがあった。「11ポケット・ショルダーバッグ 173DRBK」だ。

 「これがあれば、ますます入る……」。これにはメッシュの外サイドポケットが付いていて、そこに携帯とICレコーダーを一緒に入れられる。取り出しは便利になった。上記の第2レベルのすべての装備品に加えて、ポメラを入れた。ポメラも2倍の長さのストラップを取り付けて、さっと取り出せるようになっている。

 ボールペンは一気に4本(水性2本、油性2本)まで入れられるようになった。また、筆者が東芝ビジネス&ライフサービスに提案して商品化した「ポッケの中の防災キット 大震災に2時間生き抜くために」、2008年4月から聞いてきたNHKラジオ英語会話の教科書(4冊)、ポメラ用のスペア乾電池、デジカメ用のSDカードも入る。お風呂で書き留められる防水メモ帳「Life Outdoor Memo」も1冊忍ばせた。とどめはペン型スキャナ「Docupen RC810」(販売:シーエフ・カンパニー)。これはA4書類をひとなでするとスキャンできる優れものだ。

 もうこうなるとズボンのストラップに通すと、かなりの重さになり、筆者のようななで肩だと、首かけのショルダーストラップで支える以外にない。

第3レベル内容装備品
クツワの11ポケットショルダーバッグ 173DRBK
1 携帯(NTTドコモのP905i)
2 ICレコーダー(オリンパスのDS-61)
3 コンパクトデジカメ(オリンパスのμ1030SW)
4 EM・ONEα
5 イヤフォン
6 IC辞書(SIIのSR-G7000M)
7 パスポートか文庫本
8 ボールペン青と赤を各2本
9 1000円札1枚
10 500円玉2枚
11 ひも付き“100均”電卓
12 ポメラ
13 eneloop(単四形2本)
14 防水メモLife Outdoor Memo
15 NHKのラジオ英語会話関係教科書(ラジオ英会話、徹底トレーニング英会話、実践ビジネス英語、入門ビジネス英語)4冊
16 ポスト・イット(5センチ×7.5センチ、1束)
17 防災対策「ポッケの中の防災キット」1式
18 ペン型スキャナーDocuPen RC810

 こうして筆者の装備はまた一歩“完成”の域に近づいたのだった。なお、ヨメサンは最近筆者と一緒に歩かなくなった。なぜだろうか――。


今回の教訓

 ヨメサンか“装備”か、それが問題だ――。


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「感動する科学体験100〜世界の不思議を楽しもう〜」(技術評論社)も監修した。「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちらアイデアマラソン研究所はこちら


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