インタビュー
» 2013年02月12日 12時45分 UPDATE

個人サイト管理人の「目」:“まとめサイト”のうのみは危険! 分かりやすさの裏に潜む影 (2/3)

[村上万純,Business Media 誠]

分かりやすくて便利、でも懸念も多いのがまとめサイト

 ネットのユーザーやサービスが増えるとともに、ネット上の情報も激増した。増えた情報を「分かりやすく閲覧したい」という、ユーザーの需要を満たす形で登場したのが、まとめサイトだったのではないだろうか。4人の意見を聞いた。

まなめ 人は「自分たちだけが楽しめればいい」という気持ちを背景に、好きな情報だけを手軽に集めたいと思いがちです。そういう需要に応えたのが、2ちゃんねるのまとめサイトや一部のネットメディアなのでしょう。実際、人気を集めていますしね。

松永 ネットの情報は、もともと分かりづらいものなんです。例えば2ちゃんねるなら、一つのスレッドについた1000件の書き込みを全て読み、全体の流れを把握できる人がどれくらいいるでしょうか。かなり高いリテラシーが必要です。Twitterだって、自分のタイムライン以外の状況はなかなか把握できないですよね。だから、よくまとまっていて見やすい、「Toggeter」のようなまとめサービスが意味を持つんです。

 ですが、情報を簡単にまとめられるツールは、クオリティの高さや情報の信ぴょう性を問わず、安易にまとめが作られてしまいがちというデメリットがあります。しかも読む側も、そういうまとめの情報を簡単にうのみにしてしまう。人はあまりに分かりやすい情報を見てしまうと、真偽を疑ったり、情報源を確認するまでに至らず、全部分かった気になってしまうのが怖いところです。

画像 「2ちゃんねるのまとめサイトも、そろそろ次のものに取って代わられるんじゃないですかね」とさらしる氏

さらしる あるニュースが話題になった時って、「誰が何をした」だとか、出来事の「結果」にしかみんな興味を持っていないのでは、と最近感じています。実際、見出しだけを見て記事の内容を勝手に想像して、本文まで読まない人が多いでしょう。話題になったニュースが後日どうなったかや、実は正しくなかったなどまで追いかける人も本当に少ない。もっと言うと、誰がその情報を編集したか、情報もとはどこか、どのような経緯で情報をまとめたのかなどを気にする人って、ほとんどいないんじゃないかと思います。

 みんながそういう情報収集ばかりしていると、いつまで経っても“デマ”がなくならない。でも、そういう人がいるお陰で、まとめサイトにはたくさんのユーザーがついた。いいところに目をつけましたよね(笑)。


 まとめサイトを使えば、簡単にネットの話題を把握できる。だが、そこには懸念点もある。その分かりやすさゆえ、まとめサイトの記事を見ただけで情報の全てを知ったつもりになりがちだ。そのため、記事の情報もとを確認するフローを忘れてしまいやすい。便利なまとめツールができ、誰でも気軽にまとめ記事を作れるようになった一方で、怪しい情報も増えている。まとめ記事を閲覧する時には、情報もとはどこなのか、誰がまとめたのかといった確認を心がけたい。

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