連載
» 2013年09月04日 10時00分 UPDATE

Re:Work:働くことを、一歩引いて見てみよう (1/3)

世の中を見ていると、人々はまるで自分の人生が仕事を中心に回っている。仕事とは人生を豊かなものとするための手段にすぎない。そういった考えがあってもよいのではないだろうか。

[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 仕事は、生きていくうえで生命線と言っても良いだろう。世の中はお金なしで生活できないし、お金を得るにはやはり仕事をして稼がなければならない。しかもこの「稼ぐ」というのは簡単ではなく、その多くは1日約8時間以上を平日場合によっては土日も含め、60〜65歳程になるまで費やしていく。その日々の対価として、給与としてのお金が得られるのだ。

 こうして考えれば、人生のうちで実に多くの時間を仕事に費やしていることが分かるだろう。そのためか、人々はまるで自分の人生が仕事を中心に回っている。あるいは回らざるを得ないかのような錯覚に陥っているようにさえ感じる。しかし私の考えとして、あくまで仕事とは人生を豊かなものとするための手段にすぎない。その辺について、今日は少し考えてみたいと思う。

会社、仕事に多くを求め過ぎていないか

 日々、仕事にストレスを感じているビジネスパーソンは多いだろう。

  • 上司と合わない
  • 思うように成果を上げられない
  • 正当な評価を得られていない
  • 移転してアクセスが悪くなった

 などは、ため息とともに良く聞こえてくるフレーズだ。

 まず考えてほしいのは、会社が“あなたのものではない”ということ。どんな人を採用するか、あるいはどんな場所に社屋を構えるかは、ほとんどの場合、手の届くところではないだろう。会社によって評価基準や制度も異なるし、他の会社で成果を上げたからと言ってどこでもその力が通じるとは限らない。会社はあなた自身をはじめとした個の集団であり、役員や代表、あるいは株主がその運営について主導権を持つ。社内で多少影響力を持つことはできても、最終的に会社の在り方は別のところで決まるのである。

 そんな会社という組織に属していて、人々は少し多くを求め過ぎなのではないかと思う。自身の理想があるのは良いが、それを会社に押し付けても無駄。もし実現したとして、今度はきっと他の誰かが不満を持つだろう。

 そして自分の求めるものと実際との間にギャップが生まれることが、ストレスにつながっているのではないだろうか。ギャップが大きいほど、ストレスの度合いも大きい。しかし会社が自分のものではない以上、全てをそこに求めるのは無理というものだ。私も以前は会社員として働いた経験があり、今は小さいながら会社を経営しているのだが、残念ながらそれが現実だと思う。

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 では、なぜ人々は会社に多くを求めてしまうのか。それは仕事が多くの時間を費やすが故に、ビジネスパーソンにとってまるで人生そのものであるかのような錯覚を与えているからではないだろうか。

 「仕事に生きがいを見いだせなければ、人生は終わりだ」

 極端に言えば、こうした考えが根底に構築されてしまっているように思う。しかし、本当にそうだろうか。仕事が充実し、何もかも満たされていなければ、人生そのものがつまらなくなってしまう。私は、絶対にそんなことはないと考えている。

 少し深呼吸して、もっと柔らかく考えてもらいたい。

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