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» 2013年09月25日 12時20分 UPDATE

続「新・ぶら下がり社員」:辞めません、でも頑張りません――「新・ぶら下がり社員」から2年、彼らはどうなった? (1/4)

目的がないゆえに、会社では時間を「つぶす」ことに明け暮れ、常に70%の力で仕事に取り組む。そんな30歳前後の社員が増えている。彼、彼女らは3年後、5年後どうなっているのだろうか。

[上口翔子,Business Media 誠]

新・ぶら下がり社員とは

会社を辞める気はない。でも、会社のために貢献するつもりもない。そんな30歳前後の社員のことを、本連載では「新・ぶらさがり社員」と呼ぶ。


『「新・ぶら下がり社員」症候群』 『「新・ぶら下がり社員」症候群』(吉田実・著、東洋経済新報社、本体1575円)

 「辞めません。でも、頑張りません」。そう考える30歳前後の社員が増えている。目的がないゆえに、会社では時間を「つぶす」ことに明け暮れ、常に70%の力で仕事に取り組む。

 誠 Biz.IDで2011年に公開した集中連載『「新・ぶら下がり社員」症候群』は、こんな言葉で始まっていた。実は当時この記事を読んだ筆者は、まさに自分のことを言われているように思えてならなかった。今はある先輩社員の一言のおかげで、ぶら下がり状態からは脱している(と、思っている)。

 あれから約2年、当時「新・ぶら下がり社員」だった人々はどうなったのか。そもそもどうして「新・ぶら下がり社員」は生まれてしまったのか。自身と会社、組織側でできる対策は何なのか。連載の基となった書籍『「新・ぶら下がり社員」症候群』の筆者、シェイクの吉田実代表に聞いた。

「新・ぶら下がり社員」とは

上口 改めて、「新・ぶら下がり社員」とはどのような人を示すのでしょう?

吉田 「辞めません。でも、頑張りません」という言葉の通りで、言われたことはやります。指示されたことは本当にきちんとする。しかしそれ以上のこと、例えば自分の仕事においても、求められる以上のことをやろうとしない人のことを「新・ぶら下がり社員」と呼んでいます。

 改めて最近多いなと思うのは、与えられた仕事には目がいくんですけども、組織のこととか会社のこととか、主語が「会社」「組織」になった瞬間にパターっとシャッターを下ろしてしまう人です。組織、みたいなところに関してはあまりかかわりたくない。でも自分の業務という意味ではそこそこ責任感というか、何とか頑張ろうかなという意識はある。

 でも、それ(自分の業務)も与えられた範囲の中でやるだけで、全力で頑張るわけでもない。結局、今しか見えていないので出世したいとか管理職になりたいなんて気持ちはまずありません。ただ、何か漠然とした不安があるから転職も考えたりはするのですが、実際に転職するまで踏み込むわけでもない。だからと言って何かほかにやりたいことがあるわけでもない。

 こういうことがやりたいんです、という明確な道があれば転職もできるのでしょうけど、そういうわけでもありません。また環境を変えることは大きなストレスをともなったり、新しく仕事を覚えたり人間関係を作ったりしなければいけません。転職経験のある人に相談をすると、マイナスな理由で環境を変えてもそんなに変わらないよと言われます。

 そうなると、職場を変えたからといって何が解消されるわけでもないという結論に至ります。結果、上に行くわけでもなく横に行くわけでもない。新・ぶら下がり社員とはそのような人々のことを示します。

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