スキャンは今どき、PCかまさずスコーンとクラウドアップだろ――書類の山がスイスイ片付くスキャナ「ADS-1500W」ビジネスタブレットのお供に(1/3 ページ)

スマホやタブレットが台頭するご時世でも、仕事の中心はまだまだ紙の書類。これを何とか効率よく整理できないか――という人にはPCレスでクラウドアップできるスキャナが心強い味方になる。今回はブラザーの新モデル「ADS-1500W」を発売前に試してみた。

» 2013年11月01日 11時00分 公開
[森田秀一,Business Media 誠]
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Photo ほっとくとすぐ山になっていく紙の書類。やっぱりこれはデジタル化して、タブレットで読むしかないだろう

 机のまわりに山積みになっている紙の資料の山、山、山……。このウザい紙どもを、一気にスキャナで取り込んで、タブレットから見られるようにしたら、どんなにか快適だろう――。と、こんなふうに夢想したことはないだろうか。

 でもやらない、やってない――。それが現実だ。理由は、「メンドクサイ!」。PCとスキャナをつなぐのがメンドクサイし、スキャンした後にタブレットにデータを送るのがメンドクサイ。そもそもタブレットの中に入れたらすぐメモリがいっぱいになってしまうから、DropBoxやEvernoteといったクラウドストレージに保存した方がよさそうだが、そこにデータを送り込む設定をするのがメンドクサイ……。もう、メンドクサイのオンパレードだ。

 でも、机の上にあふれかえる書類(A4ね)を、ステープラーの針を外してシートフィーダーにセットするぐらいの手間さえかければ、デジタル化してクラウドストレージにアップロードしてくれるドキュメントスキャナがあったとしたらどうだろう? 今回試したブラザーの新モデル「ADS-1500W」は、まさにそんなヤツなのだ。

Photo 今回のコレはスゴいぞ! ブラザーのクラウド対応スキャナの新モデル「ADS-1500W」

書類の束をセットすれば連続で自動読み込み、収納しやすいコンパクトサイズ

Photo ブラザー製ドキュメントスキャナの新モデル「ADS-1500W」

 本題に入る前に、ドキュメントスキャナとはどんなものなのか復習しておこう。「スキャナ」は紙の書類を電子的に読み取り、データ化する機械のこと。コピー機は紙から紙へとコピーするが、スキャナは紙からデジタルデータへの変換を行う。

 ハードウェア面のチェックポイントとして重要なのは、複数枚の書類を一度セットするだけで連続で読み込む機能「ADF(オートドキュメントフィーダー)」を装備しているかどうか。これがあれば、何十枚もの紙を一度に電子化できるのだ。

 ブラザーが11月上旬に発売するADS-1500Wは、そんなドキュメントスキャナの最新モデル。コンパクトなボディに開閉式のADFを搭載しており、A4用紙なら最大20枚まで一度にセット可能。両面スキャンに対応しているので、ページ数で数えると40ページをスキャンできる。これだけあれば、ちょっとした会議の資料なら1回でデジタル化できるだろう。

 このスキャナは、2.7型のタッチパネル式カラー液晶ディスプレイを搭載しているのが便利な点。この画面からスキャン操作ができるので、PCレスどころかタブレットにつながなくてもいい。じゃまになりがちなケーブルが減るところもうれしいポイントだ。

Photo 側面から見たところ。完全な直方体ではなく、奥側の全高が若干高い台形(画面=左)。背面(画面=中)。背面左側。プラスチック製カードをスキャンするための挿入口がある(画面=右)

Photo USBポート。USBメモリなどを接続できる(画面=左)。PC接続用のminiUSBポート(左側。microUSBではない)とACアダプタ接続口(画面=中)。右はACアダプタ(画面=右)

Photo ADFを展開した状態。なお、排紙トレイはない(画面=左)。原稿セット方向を示すラベル(画面=右)

Photo 液晶はタッチパネル式(画面=左)。画面右側にはセンサー式ボタンが縦に3つ並んでおり、1画面戻る/ホーム/中断などの操作を行う(画面=右)

Photo WPSとAOSSに対応しているので、無線LANセットアップは簡単。PCに一切接続しなくても、十分運用できる(画面=右)。無線LANの接続状態も画面で確認できる(画面=左)

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