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» 2014年05月28日 11時00分 UPDATE

一生食える「強み」のつくり方:会社に依存しない「グローバル×ポータブル」スキルから学び始める (1/2)

自分時間を確保する量を決めたら、次はその使い方を決めることです。自分時間の使い方は、基本的には自分の軸が明確であるなら、それを外さない範囲で片っ端から興味のあることをやってみればよいのです。

[堀場英雄,Business Media 誠]

集中連載「一生食える「強み」のつくり方」について

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本連載は、堀場英雄著、書籍『「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

ビジネスの世界では長らく、習得に1万時間(10年)を要する「プロスキル」が重視されてきました。しかし、会社もスキルも「突然死」しかねないこれからの時代には、2500時間(2年半)という短時間で習得できる「プチスキル」が不可欠です。

本書では「プチスキル」の選び方を「戦う土俵(仕事)」「戦う武器(スキル)」に分けて説明し、その学び方を3ステップで紹介。事例を含めた試し方を具体的に学んでいきます。

習得した「プチスキル」を複数かけ合わせることで、他のビジネスパーソンにはない「強み」を持った、「レア人材」になれるのです。


 自分時間を確保する量を決めたら、次にやることは自分時間の使い方を決めることです。自分時間の使い方は、基本的には自分の軸が明確であるなら、それを外さない範囲で片っ端から興味のあることをやってみればよいのです。

 しかし、私自身、自分の軸を見つけたのはつい最近ですので、何からやっていいのかと悩まれる人もいるのではないかと思います。そんな方におすすめしたいのが、「グローバル×ポータブル」スキルの習得のために時間を使うことです。例えば、プレゼンテーションスキルは、これからのグローバル化された社会でとても大事なスキルです。日本人同士だけで働いているなら必要ありませんが、それぞれが持つ文化的背景が異なる中で働く場合に求められるのは、分かりやすく伝える力です。つまりプレゼン力はどの転職先でも役に立ちますし、自身でビジネスをするにしても役に立ちます。TEDのビデオを見て勉強するということであれば、今からでもすぐに無料で学習を開始できます。

 英語・英会話もグローバルで活躍するための基礎力として、そして会社を問わず求められるスキルとして定番ですので、投資しておいて損はないです。気を付けないといけないのは、TOEICの点数を上げるための英語力ではなく、世界中の人たちと一緒に働くために必要となる英語力を磨くことです。

 問題解決能力も会社を問わず、グローバルな環境で働くために求められるスキルです。問題解決能力は、正しい仮説や論点の設定力、現状とあるべき姿からギャップを明確にする力を磨くことで伸ばすことができます。起業したり事業をする上でも、もちろん問題解決能力は重要な能力です。そもそも、起業したり、自ら事業を運営する理由も、世の中の問題を自分ならもっとうまく解決できるはずだと考えているからこそです。

 ビジネスアイデアを形にまとめたりする企画力もグローバルで求められるスキルの1つです。最近はドリームゲート、See・Dコンテストなど、さまざまな起業コンテストが開催されています。ですので、このスキルを磨くには、起業コンテストに参加したり、企画書を作成し送ってみるということが考えられます。少し敷居は高いですが、ソーシャルファンディングサイトで出資を募るのも立派な企画力です。こちらもアイデアを考え、掲載するところまではお金は必要ないので、やってみない手はありません。

社内・社外にかかわらず各種支援制度を使い倒そう

 会社員なら、社内の新規事業コンテストに応募したり、社内の研修制度を活用するのも手です。就職する場合にこれらの制度の充実度に重点を置いて就職先を選ぶのも手です。厳密には社内での活動ですが、日々の仕事とは一線を画し、自分がやりたいから参加する活動なので、ここでは自分時間に分類します。

 1つの例として、私ならぜひ活用してみたいと思うのが、矢崎総業が入社前の内定者を対象に実施する「アドベンチャースクール」です。

 会社ホームページなどの情報によると、アドベンチャースクールは、世界に通用する社会人として必要な成長への基礎をつくることを目的としており、自由参加のユニークな海外研修です。期間は1年間で、渡航先や研修内容は自分で自由に決めます。どこでどんなことに挑戦してもよくて、しかも費用はすべて会社負担とのこと。研修中は会社が余計な干渉をすることもありません。私が新卒のときにこのプログラムを知っていたら就職していたかもしれません。

 また、ヤフージャパンとMOVIDAが共同で始めた「スター育成プログラム」も興味深い取り組みです。

 会社ホームページの情報によると、このプログラムは、社員個人もしくは有志の社員チームが現在の業務から完全に離れて新しいアイデアやビジネスプランに取り組むことができ、さらにヤフージャパンに籍を置きながら起業にもチャレンジできる、企業内起業家を育成するための取り組みとのことです。会社に籍を置きながら起業に挑戦できるというのは、まさにかけ算キャリアを形成したい人のためにあるような仕組みです。

 他にも、転職までするのはちょっと、という場合にも、外部の人間が参加できるプログラムも検討の余地があります。

ks_softbankacademia.jpg (出典:ソフトバンクアカデミアのWebサイト)

 例えば、私も参加させていただいているソフトバンクの孫社長が校長をされている「ソフトバンクアカデミア」もソフトバンクで働く人がどんな人かを知るのにとても参考になりますし、孫校長に直接プレゼンテーションできるチャンスもあります。同様に、サイバーエージェントが提供する「アントレプレナー・イノベーションキャンプ」なども会社の外にも開かれたチャンスを提供してくれます。

 行政が提供するサービスでも面白そうなものがあります。大阪市が取り組む「ものアプリハッカソン」が一例です。「ものアプリハッカソン」は、与えられたテーマのもと、短期間でオリジナル・ガジェット(電子機器)のプロトタイプを完成させるという課題に、チームでチャレンジするイベントです。

 このように社外の人にも提供される各種制度は、活用しなければもったいないです。積極的に参加する中で、プチスキルを発見したり、プチスキルに磨きをかけたりすることができます。

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