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» 2014年08月05日 09時30分 UPDATE

30代からの「次の働き方」:日常の仕事から一歩踏み出す――会社や日本にとらわれない働き方へ (1/2)

「プロボノ」「二枚目の名刺」「週末起業」といったキーワードを耳にしたことはありませんか? これからは慣習にとらわれないボーダーレスな働き方が求められます。

[入江崇介,Business Media 誠]

連載:30代からの「次の働き方」

約15年後の2030年、日本企業を取り巻く環境は、どのように変化しているでしょうか。多くのビジネスパーソンは、先が見えない社会環境の中で、漠然とした不安を抱えながら働いています。

「もし定年まで働くことが前提でなくなったら」「1社だけに属することが当たり前ではなくなったら」――本連載では、近未来である「2030年」に焦点を当て、予測される新たな働き方を提案します。


世界

 2030年に予測される「国内人口減少」「少子高齢化」「IT化・機械化」「グローバル化」などの変化は、私たちのチャンスにもなれば、脅威にもなります。

 このような変化を機会にするカギは「ボーダレスに働き、学ぶ」ことです。最近は、将来に向けて自分の力を磨こうという「成長意欲」、また自分の力を何かに役立てようという「貢献意欲」を基に、これを実践するビジネスパーソンが増えつつあります。そこで今回は、「1つの会社」と「日本」にとらわれないボーダレスについて紹介します。

二枚目の名刺、週末起業――目的は何だろう?

 まずは、「1つの会社にとらわれない」というボーダレスです。最近、「プロボノ(Pro bono)」「二枚目の名刺」「週末起業」といったキーワードを耳にしたことはありませんか?

 プロボノとは、職業上の専門知識やスキルを生かしたボランティア活動やそれに従事する人のこと。二枚目の名刺とは、本業や本職で持つ1枚目の名刺のほかに、社会を再デザインしようという意思のある社会人が持つ2枚目の名刺のこと。そして週末起業とは、会社を辞めず、お金をかけずに自分のビジネスを立ち上げることです。

 このような活動をする目的は、「社会貢献」「自らのスキルアップ」「人的ネットワークの拡大」「キャリアのリスクの分散」「新たな経験の獲得」など、人によってさまざまです。しかし共通して言えるのは、環境変化が激しい中、「長い期間働く」ことが求められる2030年に向かう私たちにとって重要な要素であるということです。

“日常の仕事”から一歩踏み出す

 「やりがい」について考えてみましょう。60歳、65歳、場合によっては70歳、75歳と長い期間働く、あるいは働かなければならない場合、モチベーションを高めるためにやりがいを保つことが非常に重要になってきます。

 やりがいを高めるには、「自分がやりがいを感じる、天職のようなことができているか」「その活動を通じて、他者に認められるなどして効力感を得ているか」の両者が必要です。日々の仕事から一歩踏み出た活動は、自分がやりがいを感じることとの出会い、また自分の活動を通じた成果を実感する機会となります。

 「スキルアップ/スキル開発」についてはどうでしょうか? 技術革新やグローバル化などの変化の波の中では、仕事で求められる能力はますます高度化・複雑化していきます。そのような状況で仕事をし続けていくためには、自分の強みを伸ばしたり、新たな強みを身につけたりすることが重要になります。日々の仕事に加えて、このような能力を磨く機会を持つことは大きなアドバンテージになります。

 また、個人の寿命より企業の寿命は短いものですが、今後は産業の寿命も今よりも短くなるかもしれません。現在でも製造業に携わる人の数が年々減少し、サービス業に携わる人が年々増加しているように産業間での労働人口のシフトが起きていますが、このようなシフトがますます頻繁になる可能性があります。

 すると私たちは、企業、場合によっては産業を変えながら働くことになります。このようなチャレンジは、当然大きなものであると同時に、非常にリスクの高いものといえます。

 週末などに今の仕事と異なるチャレンジをしておくことは、このような環境の変化に対する備えとなります。現在の生活の満足を高めながら、未来への備えをする――このような“日々の仕事から一歩踏み出す”活動は、今後私たちにとってますます意義のあるものとなっていきそうです。

 幸い、SNSなどのインフラにより人と人とのつながりが作りやすくなっていること、IT技術により場所が離れている人同士でもコミュニケーションが取りやすくなっていることにより、私たちは時間や場所にとらわれることなく、チャレンジしやすい状況にいます。

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