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» 2014年10月02日 07時00分 UPDATE

上司はツラいよ:“オマエの態度、面白くないんだよ”――年上部下にこう思われてしまったら (1/2)

年上の先輩が、仕事の上では部下になる――。最近では、こんな関係も珍しくなくなってきたが、両者の関係はなかなかうまくいかないようで……。こんなとき、年下上司はどうすればいいのか。

[田中淳子,Business Media 誠]
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 「若手を育てる」というテーマのセミナーで、最近、こんな質問を耳にすることが増えてきた。そこには「若手のことじゃないのですが……」という前置きがつく。

 「ベテランの年上部下が厄介で。経験はあるから頼りがいがあるはずなのに、頑固だし言うことを聞いてくれない。どう対応したらいいのでしょう?」

 「10歳以上年上の部下がいるのですが、とにかくマイペースでやってほしいことをしてくれないんです。世の中がこんなに変わっているのに変化を嫌い、変わろうとしない。こういう年長者への対処法を知りたいんです」

 以前は聞かなかったこんな悩みが増えているのは、それだけ、“年上部下と年下上司”という組み合わせが増えているからだろう。

 時代の変化についていこうとしない“ちょっと厄介な年上部下”が、少なからずいるのも事実だ。こうした部下にいい仕事をしてもらうのは、上司が年上だろうが年下だろうが難しい。

 年上部下も「上司の話に耳を傾ける」という態度が望まれるし、「以前のやり方に固執しない」「新しい考え方も受け入れる」といった柔軟な姿勢も持つように心掛けたいものだが、“年下上司”の接し方に問題はないのだろうか。

年上部下がオモシロくないと思う瞬間

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 そこで、年上部下という立場の人に「年下上司について感じること」を聞くと、こんな声が挙がってきた。

 「部署は違うものの10年来同僚として働いてきた5歳くらい年下の人が上司になりました。その彼が上司になった途端に、“ため口”で“クン付け”ですよ。打ち合わせ中に、“○○クン、これ、どうなってるの?”とか……。頭では“年齢は関係ない”と思いつつも、やっぱり面白くないんですよね。私は彼より年上なのに、なぜため口きかれなくちゃいけないのか?なぜ“クン”付けされるのかと。態度がころっと変わったことで人間性も疑っちゃいますよ」

「上司が年下というのは気にならないんです。ただ、“上から目線”で偉そうに言われるとちょっと嫌な気がします。こちらも経験はあるわけだから、指示するにしても“言い方”があると思うんです」

 年上部下は、こういう態度を取られると理性ではなく感情が「受け付けない」というのである。

 実は当事者だけではなく、傍で見ている若い部下も違和感を覚えることがあるようだ。

 「うちの会社のマネージャは全体的に若いのですが、年上の部下に“教えてやる”的な態度を取るようになったのを見て、え? と思いました。ボクにとっては先輩なのに、年下上司が先輩を指して“指導します”と言ったりしてるのを聞くと、ちょっと違うんじゃないかと思いますね」

 年上部下も大人なので、表だって、「そういう言い方、やめてくれませんか」とは言わないが、心の中では「オモシロクナイ」と思っている。「ちょっとしたコミュニケーションの配慮不足」によって年上部下は気分を害し、そう思った瞬間に、最低限のことしかしないという状態に陥る可能性だってあるだろう。なぜなら、働くということには、「モチベーション」(やる気)が大きく影響するからだ。

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