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» 2015年03月13日 06時00分 UPDATE

表現のプロが教えるスピーチの兵法:強いインパクトを残す名刺交換の方法 (1/2)

名刺交換は、仕事に必要なマナーとして心得ているものですが、実は、重要なビジネスチャンスの場であり、スピーチ表現の1つでもあります。今回は、名刺交換後の展開を有利に導く方法を考えます。

[企業実務]

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 本記事は企業実務のコンテンツ「表現のプロが教えるスピーチの兵法」から一部抜粋・編集して掲載しています。


 4月は出会いのシーズン。異動があったり新人が入ってきたりと社内外で新たな出会いが増えます。取引先の顔ぶれが変わるのもこの時期が多いのではないでしょうか。

 その際の名刺交換は、皆さんが考えている以上に重要なビジネスチャンスといえます。今月は、名刺交換の際のコミュニケーションについて考えましょう。

名刺交換はコミュニケーションのスタート地点

 名刺交換は、コミュニケーションのスタート地点です。やり方次第で、その後の会話が盛り上がったり、主導権を握れるようになります。

 ポイントは、次の3つです。

1. 名刺を手で感じる

 皆さんは、相手からいただいた名刺を手で感じていますか?

 ビジネスの世界では、名刺入れの上に名刺を置いて交換するのが一般的です。しかし、いただいた名刺をよく触りもせずに名刺入れにしまうのはもったいないことです。私は名刺入れで受けて頂戴した名刺を、もう1度手のひらに取り直し、しっかりとさわって感じることにしています。

 なぜなら名刺には、色やデザイン、書体や内容だけでなく、その人を判断するもう1つの要素があるからです。それは紙質です。

 かつて私は、自分の名刺の紙質については、業者の方にお任せしていました。しかしあるとき、新しい名刺の打ち合わせをしていたデザイナーの人が、何百種類という紙のサンプルを見せてくれたのです。

 「政治家の先生がよく使う紙」「経営者の方に多い紙」「士業の方が好まれる紙」と、名刺用の紙を1枚ずつ触らせてくれました。

 それから、名刺交換をするたびにいただいた名刺を意識してさわるようにすると、デザイナーさんのおっしゃっていることがよく分かるようになってきたのです。

 名刺の紙質は、人や会社によってさまざまです。相手は、または相手の会社は名刺になぜその紙を選んだのか、きちんとした理由があるはずです。リサイクルペーパーを選択したのは環境志向であることをアピールしたいためかもしれませんし、和紙を選んだのは自然の風合いを大事にしたいからかもしれません。また、単純にその手ざわりが好きだから、という理由も考えられます。

 相手の名刺をさわって何かを感じたら、「素敵な和紙の名刺ですね。手漉きですか?」「光沢のある素晴らしい名刺ですね」など、その感想を会話のきっかけにするとよいでしょう。

 そこに相手のこだわりが込めらているとしたら、「よく気付いてくれました!」と喜んで名刺について語ってくれるでしょう。もちろん、反対に皆さん自身が自分の名刺について尋ねられたとき、きちんと話ができるようにしておきましょう。自分の仕事に対する思いを語ることができる、またとないチャンスです。

 会社規定の名刺フォーマットがあって自分では紙質は選べないという人も、「弊社では○年前から環境に配慮してリサイクルペーパーにしました」「会社のロゴマークには○○の思いが込められています」など、会社の理念やコンセプトを説明できるようにしておくとよいでしょう。

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