東芝松下ディスプレイテクノロジーが10月4日に発表した世界最薄携帯用ディスプレイ(10月4日の記事参照)が、CEATEC JAPAN 2006半導体ゾーンの東芝ブースに展示されている。
世界最薄となる厚さ0.99ミリの携帯電話用低温ポリシリコンTFT液晶で、サイズは2インチ。解像度は240×320ピクセル(QVGA)だ。輝度が300カンデラと高く、動きのある動画再生やテレビ映像などの表示に適すという。
同社の低温ポリシリコン技術をさらに発展させ、新規開発されたガラス基板と薄型バックライトを用いている。会場の説明員によると、2007年4月からサンプル出荷を開始するが、搭載する携帯電話が登場する時期は不明だという。2インチでQVGA、薄型軽量ということで、コンパクトでスリムな端末に採用されるものと思われる。
また昨年に続き(2005年9月20日の記事参照)、システムオングラス技術を使ったタッチパネルを出展していた。回路をガラス基板上に形成することで、光センサーと信号処理機能をディスプレイ上に搭載、指先やペン先の光を感知する。
従来のタッチパネルのように、感圧スクリーンや静電スクリーンなどを別パーツとして画面上に取り付ける必要がなく、輝度やコントラストの低減がなくなるという。また、部品点数を減らすことができ、薄く軽く小さく作ることができる。
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