転職求人数は9カ月連続で過去最高、転職者の「売り手市場」が鮮明

» 2015年09月14日 15時30分 公開
[ITmedia]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」(※)は、2015年8月の転職求人倍率を発表した。8月の求人倍率は、前月比+0.07の1.26倍。求人数は前月比104.3%、転職希望者数は同98.7%。「求人数が増加した一方、転職希望者数は減少したため、求人倍率が上昇した。転職希望者にとって優位な『売り手市場』が鮮明になっている」(DODA)という。

(※)ワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。

 求人数は、9カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新。業種別で求人数が大幅に伸びたのは、「メディア」(110.4%)と「サービス」(107.9%)。「メディア」では、インターネット広告代理店やWebマーケティング会社で求人数が増加している。「サービス」では、コンサルティングファームやシンクタンクで求人数が増え続けている。職種別で求人数が特に伸びたのは、「営業系」(106.6%)、「技術系(電気/電子/機械)」(106.1%)。

求人数は9カ月連続で過去最高を更新している(DODAの都合により、初出のグラフを変更しました。2018年7月23日、出典:DODA)

 10月以降も求人数は増え続ける見込みに対し、転職希望者数は横ばいか微増程度になりそう。「年内は『売り手市場』の傾向が緩やかに強まることになるため、転職希望者はさらに有利に転職活動を進められるだろう。年内に次の会社を決めたいと考える方は、少しでも早く、そして集中的に転職活動することをオススメする」(DODA)

業種別の転職求人倍率(出典:DODA)

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