「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
以前、「コンビニが増え続けなければならない本当の理由」という記事を書いた。囲碁の陣地取りのようにすき間があれば出店し、現在も店舗は増え続けている。店舗が増えれば物流のコストが下がり、本部は収益を確保できる。つまり、リスク軽減だ。
しかし、コンビニ本部が店舗数合戦を繰り返したところで、経営状態が悪くなれば増え続けることは不可能である。
今回は、増え続けるコンビニ店舗数の限界について考えてみる。
まずは、こちらのグラフをご覧いただきたい。
人口をコンビニ店舗数で割ると、1店舗当たりの人口が割り出せる。2005年(平成17年)のコンビニ1店舗当たりの人口は3242人だが、2014年(平成26年)は2503人となっている。筆者がコンビニ業界に入ったころは、1店舗当たりの人口は3500〜4000が限界だろうといわれていたが、コンビニの店舗はいまだ増殖を続けている。
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