インタビュー
» 2015年11月11日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(カレー公演):なぜ「ココイチ」の味は“普通”なのに、トップを独走しているのか (1/7)

「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)を運営している壱番屋の業績が好調である。市場をみると、ココイチの店舗数は1000店を超えているのに、2位のゴーゴーカレーは80店ほど。なぜココイチはここまで「独走」しているのか。同社の取締役に聞いたところ……。

[土肥義則,ITmedia]

水曜インタビュー劇場(カレー公演):

 「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)を運営している壱番屋の業績が好調である。直近の数字で、売上高&最終利益が過去最高を更新しているのだ。外食チェーンをみると、ハンバーガーや牛丼チェーンなどの売上高や客数はイマイチなのに、なぜココイチは元気なのか。

 要因を調べていくと、既存店の売り上げが伸びていたり、客単価が増えていたり、海外展開が好調だったりする。このほかにも何かがあるはず……と思って、あれやこれやと探っていくと、大きな疑問に直面した。業界トップ・ココイチの店舗数は1420店(うち海外178)なのに対し、2位のゴーゴーカレーは80店ほど。カレーは国民食のひとつなので、チェーン店は抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているかと思いきや、“独走”状態なのだ。

 二匹目のドジョウを狙って他社はカレー市場を狙っているはずなのに、なぜココイチはここまで成長し、独走しているのか。この2つの謎を解くために、同社で取締役(東日本本部長)をされている宮崎龍夫さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。

 →業績好調! カレーの「ココイチ」に、人が集まるワケ(前編)

 →本記事、後編


ココイチカレーの味

土肥: 外食産業には競合店がありますよね。例えば、牛丼には、吉野家、すき屋、松屋、なか卯など。ハンバーガーにも、マクドナルド、モスバーガー、ロッテリアなど。でも、カレーは違う。ココイチのひとり勝ち。「ひとり勝ち」と言いましたが、この表現が合っているかどうか分からないほど、シェアが高い。ココイチの店舗数は1400店を超えていますが、2位のゴーゴーカレーは80店ほど。なぜ、これほどの“差”がついているのでしょうか?

宮崎: それがですね……よく分からないんですよ。ドイさん、教えていただけますか?

土肥: 分かりました。怒らないで聞いてくださいね。

 『カンブリア宮殿』(テレビ東京)に、「熱烈中華食堂 日高屋」を運営するハイデイ日高の神田正会長がゲストとして登場されていました。日高屋の中華そばは390円、安いですよね。その中華そばを食べた神田会長は、このようなことを言っていました。「普通の味。10人中7人がうまいと言ってくれればいい」と。

 これは個人的な意見ですが、人気のラーメンはひと口食べて“おいしい”と感じるのですが、食べ終わるころには飽きてしまう。もう一度行ってもダメ。最初に食べた感動はないんですよ。先の話に戻りますが、神田会長は“おいしいラーメン”ではなく、毎日食べても飽きない味にこだわっているように感じました。

 では、カレーはどうか。ココイチのカレーも驚くようなおいしさを感じられないんですよね。

宮崎: む。

ココイチのフライドチキンカレー
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