「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
2015年は「ついに動いた」という1年であった。コンビニの再編である。
ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスの経営統合によって、“街の風景”が大きく変わりそうだ。コンビニ3位のファミマと4位のサークルKサンクスが統合されると、店舗数では首位のセブン-イレブンと肩を並べることになる。ちなみに、店舗の看板掛け替えなどは2018年度をメドに終えるそうだ。
ローソンは、神奈川県を地盤に置くスリーエフと資本・業務提携することを発表(編集部注:12月30日、資本業務提携に関する基本合意書の締結を延期すると発表した。早期の締結を目指して協議を継続していくという)。約560店あるスリーエフの店舗をローソンの看板に掛け替える予定はないというが、提携によって商品の共同開発や共同仕入れなどを行っていくそうだ。また、ローソンは、中国地方に地盤を置くポプラとも資本・業務提携を締結。両社はダブルブランド「ローソン・ポプラ」を新設し、これまでにはなかった店舗を展開していくという。
こうした動きによって、2016年もコンビニの勢力図は大きく書き換えられていくだろう。各チェーンはどのような環境下に置かれているのか。詳しく見ていこう。
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