新春トレンドカレンダー:どうなる? 日本の未来 〜今年のトレンドはこう動く〜

コンビニ合併話に浮上するチェーンはどこか 2016年は「再編地固めの年」コンビニ探偵! 調査報告書(特別編)(2/4 ページ)

» 2016年01月03日 08時24分 公開
[川乃もりやITmedia]

合併話に縁遠いチェーン

セブン-イレブンは合併話には目もくれず、店舗を増やしていく!?

 セブン-イレブンは合併話には目もくれず、王者の風格で店舗を増やしていくだろう。46都道府県に進出をしたセブン-イレブンは、残りの沖縄展開をいつにするのか。面積の狭い沖縄には、すでにローソンとファミリーマートで443店舗、ココストアの106店を加えると、549店舗がひしめいている。そんなエリアへの出店は、セブン-イレブンだからといって簡単なことではないだろう。

 無理に沖縄出店を目指すより、出店間もない青森県・鳥取県・島根県といった地域のシェアを拡大させるために、あれやこれやとさまざまな施策を打ってくるのではないだろうか。

 セブン-イレブンのほかに、合併話に縁遠いチェーンが3つある。デイリーヤマザキ、駅ナカのNewDays、北海道での勢力が大きいセイコーマートだ。中でも、筆者はNewDaysの展開が気になっている。

 これまでJR東日本の駅ではNewDaysが独占していたが、大手3社が他の駅に進出し始めている。セブン-イレブンはJR西日本と提携し、西日本の営業を強化しているし、ローソンは東京メトロと提携し、地下での店舗網拡大を狙っているし、ファミリーマートは近鉄の駅ナカにあるコンビニや売店をファミマに転換していく。

 こうした動きを見ていと、「NewDays=駅ナカ=強み」という特色が失われてくるのではないだろうか。今後、JR東日本がどう考えるかによっては急展開が見られるかもしれない。

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