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» 2016年02月25日 06時00分 UPDATE

すごい差別化戦略:買うのが恥ずかしい鼻毛カッター「イメチェン」の売り方 (1/3)

鼻毛カッターを買うことに、多くの人が多少なりとも抵抗を感じていることでしょう。しかし、マイナスのイメージを乗り越え、他社が積極的に参入する前の市場にこそ勝機があるのです。

[大崎孝徳,日本実業出版社]

集中連載:すごい差別化戦略 について

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この連載は大崎孝徳著、書籍『すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方』(日本実業出版社)から一部抜粋、再編集したものです。

 価格競争に陥らないために、いま何をすべきか?
 あの会社は、なぜ競合他社に模倣されないのか?
 セオリーどおりでは、なぜ差別化できないのか?
 競合他社を圧倒する“違い”を「どこで」「いかに」つくるのか?

模倣されない意外な理由とは!? 25の身近な事例を題材に、価格競争に陥らない、常識を突き抜けた「差別化戦略」の核心を解き明かす1冊です。


 鼻毛って、情けなく悲しい存在ですよね。あらためて文字に表してみても、なんとも言えない字面です。髪の毛はないことにより悲しい思いをする場合もあるでしょうが、それ自体は可も不可もない中立的な存在です。マユ毛やヒゲも、むげな扱いをされているとは思えません。そのような中、鼻毛だけがこれほど不当に扱われるのはなぜでしょうか?  あの微妙なカーブのせいでしょうか?

「負のイメージ」を乗り越える

ks_hanage02.jpg (写真と本文は関係ありません)

 消費者が負のイメージを抱くものに関連する商品に対しては、やはり購買意欲にも負の影響があるように思います。鼻毛カッターの購入に対しても多くの人が多少なりとも抵抗を感じることでしょう。

 しかしながら、鼻毛の未処理が、商談や恋愛に深刻な問題をもたらす場合もないとは言い切れませんから、鼻毛カッターは非常に重要な商品と言えます。本来、多くの人がもっと積極的に購入を検討してもよいはずです。

 こうした鼻毛カッターのように、消費者が抱く負のイメージが「買うのがちょっと恥ずかしい」「ちょっとカッコ悪い」くらいの弱いレベルの商品では、潜在的需要は高い一方、競合する企業は比較的少ない場合もあると想定され、その市場性に対して目を向けることも、有効な差別化戦略として捉えることができるかもしれません。

 マーケティングの実践において、こうした「買うのがちょっと恥ずかしい」といった負のイメージにより、購買意欲が湧きにくい、もしくは店頭で購入しにくい商品に対しては、メーカー側は普通の商品以上に創意工夫が必要となります。

ここが論点!

では、イメージがあまりよくないものの、潜在的需要が高い鼻毛カッターの売り上げを伸ばす、何かよいアイデアはありますか?


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