“オヤジ”たちが今なおミニ四駆に熱狂する理由(6/6 ページ)

» 2016年05月11日 07時20分 公開
[前田靖幸ITmedia]
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一様で、等身大で、継続的な情報提供

 タミヤではどの商品情報についても、あらゆる媒体に一様に提供し、一様に取材対応していた。特定の媒体に別途情報をリークするようなことは一切しなかった。

 情報提供先の媒体の編集部とその担当の方々が面白くなるまでタミヤの素材を料理してもらえるよう、必要に応じて万全に協力するというスタンスを崩さなかった。やらせなし、画像エフェクトなしで、本当に水上や雪上を走らせたり、空に向けて飛ばしたり、実車を引っ張ったりした。とことん改造し、どれだけスピードが出せるかにチャレンジし、その取り組み結果がそのまま誌面にリアルに反映された。裏を返せば、ただそれだけのことだった。

 編集部の方々としばしばガチで耐久レースの勝負をしたことも一例だ。そんな、大人が本気になっているさまを読者の子どもたちに等身大で伝えていけたことも、人気につながった要素の1つだと思う。

 この成功した3つの要因について、より詳細なことを次回以降で触れていきたい。

【変更履歴】一部事実と異なる箇所があったため、記事初出時から変更しております。訂正してお詫び致します。(5/11 11:19)

著者プロフィール

前田靖幸(まえだ やすゆき)

株式会社田宮模型企画部デザイン室入社。同部署の業務と併行して各種メディアへのアプローチやパブリシティを担当。1987年1月〜1994年3月まで、TV番組「タミヤRCカーグランプリ」のパーソナリティも務める。その後、スクウェア(現スクウェア・エニックス)に在籍。2001年に株式会社ジェイゲーム設立、楽天株式会社を経て、2012年より株式会社UEIのCHO(チーフホビーオフィサー)として同社研究開発部門 秋葉原リサーチセンターに所属。


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