「時間やお金に使われている」という自覚がある人は“人生改善”が必要銀座で学んだこと(5/5 ページ)

» 2016年07月11日 07時17分 公開
[桃谷優希ITmedia]
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信頼できる人を作る

 私の知る限り、上司や部下、恋人や家族はさておき、大成している人は信用できる人を必ず1人は見つけているように思います。

 今大成されている方は生まれたときから大成していたわけではありませんから、ダメな人をそばに置いて裏切られたという辛い経験もされています。

 「成功者が残した言葉は“名言”と言われるけれど、成功者も普通の人間。勝てば官軍とはよく言ったもの。誰にもそういう可能性があるから、自分の得意なことをいち早く見極めて、仕事相手も含め、双方にとって良い仕事を続けていれば必ず大成する」と、Aさんはおっしゃいます。

 これは私の経験則ですが、安易に「あなたのためです」と言う人は信用できません。せんえつながら、私も経営者の1人。例えば「あなたを助けたい」「君のためにがんばる」などと、出会って間もないのに安易に言葉に出す人は腹黒さが見え隠れし、何かあると一目散に逃げて行くという共通点があるようです。人間関係は時間をかけて構築すれば、何かあってもすぐにほつれたりはしません。逆に、簡単に結んだ糸はあっという間にほどけてしまうのではないでしょうか。

 日本人に親しみのある「あやとり」は、今や世界中でコミュニケーションツールとしても使われています。今回は、私が大変お世話になっている飲食業社長のBさんの言葉でしめくくろうと思います。

 「両手にかけた1本の糸はずっと掛かったままだけど、中の糸は誰かが手を入れるとすぐに形を変えられる。仕事の人間関係も同じこと。中の絡み合った糸はすぐに形を変えるけれど、左右にかけた糸は形を変えない。そんなもんだと思えば、仕事の人間関係で頭を悩ます必要は全くないんだよ」

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)がある。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。その後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。2015年12月、銀座7丁目にクラブ「城」をオープン。


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