銀座のホステスに学ぶ営業術 毎日を収穫シーズンにする「種」作りとは銀座で学んだこと(1/4 ページ)

» 2016年06月06日 07時06分 公開
[桃谷優希ITmedia]

 食べ物には種まきや産卵のシーズンがあるように、「旬」と呼ばれる収穫の時期もあります。われわれ銀座のホステスも、収穫……つまり、お客さまの獲得と売り上げアップのために、種を作ってまく努力をしています。

 種をまくというのはよく聞きますが、「種を作る」というのはどういうことか。今回は、主に営業職の方に向けて、売り上げアップのための「種の作り方」をご紹介します。

記憶に残るカラクリとは

 ホステスは営業職ですので日々たくさんの人とお会いするのですが、単に名刺交換をするだけではあまり印象に残りません。しかし、何かしら自分のポイントに触れる「種」を持っている人は、不思議と記憶に残ります。

 例えば、「株式会社 ビジネスオンライン」という大手の出版社があったとします。あなたがその会社の役員と名刺交換をする機会があったとしても、あなたがビジネスオンラインを知らなければ「へえ、そういう出版社があるのか」という程度にしか思わないでしょうし、名刺整理の際にもう一度社名を見たとしても、そのときのことを鮮明に思い出せないでしょう。

 では、あなたがビジネスオンラインの熱烈なファンだったとしたらどうでしょうか? 名刺交換をした瞬間から心が躍るのではないでしょうか。

 「何とか仕事につなげよう」「親好を深めよう」「仲良くしていれば自分の作品を本にしてくれるかもしれない」など、いろんなことを考えるでしょう。会う人は同じでも、相手を知っているかどうかだけでも自分の記憶に大きな差が生まれます。

ホステスはたくさんの人にお会いするので、名刺交換することが多い
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