ここで、私の知り合いのA子さんの話をさせていただきます。私が大阪の繁華街、北新地のクラブで働いていたころ、A子さんはまだヘルプホステスだったので、主な仕事は売り上げをアップすることではなく、その前の段階である「お客さまと同伴をすること」でした。
A子さんはママやお姉さんのお客さまにできるだけお食事に誘うのですが、せっかくの返事をいただいてものらりくらりしてしまったり、そうこうしているうちに返事が来なくなってしまったり――と、なかなかうまくいかずに悩んでいましたが、地道に営業活動は続けていました。今思うと、これが「種を作っていた」のだと思います。
その後、A子さんは立派なクラブでオーナーママを務めるまで成長されました。ヘルプ時代と今の彼女は、顔も姿もほとんど変わっていませんが、ナンバーワンやオーナーママなどのタイトルがたくさん付いたので、お客さまの反応は全く違います。
これは、先のビジネスオンラインの場合と同様、相手が受ける印象や記憶の残り方が違うからです。ビジネスオンラインやA子さんに、「共通認識」や「自分にとっての価値の有無」という「種」があったからではないでしょうか。
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銀座で“異変”! なぜ26歳の女性が、高級クラブのママになれたのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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