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» 2016年07月21日 08時00分 UPDATE

赤坂8丁目発 スポーツ246:なぜ斎藤佑樹は“おねだり王子”になったのか (1/4)

『週刊文春』で斎藤佑樹投手の醜聞が報じられ、大きな波紋を呼んでいる。同誌によると、ベースボール・マガジン社の社長に斎藤がクルマを“おねだり”したようだが、一流とは言えない選手とメディアがなぜこのような癒着をするのか。

[臼北信行,ITmedia]

 多くの人が首をかしげたのではないだろうか。7月14日発売号の『週刊文春』で北海道日本ハムファイターズ・斎藤佑樹投手の醜聞が報じられ、大きな波紋を呼んだ。

 同誌によれば、老舗出版社・ベースボール・マガジン社(ベーマガ社)の社長に斎藤が「鎌ケ谷の二軍練習場に通うためのクルマが欲しい」とねだり、2000万円強の値が付くこともある高級車ポルシェのカイエンを希望して受け入れられなかったものの、800万円を超えるマカンの新車を最終的に提供されたという。

 さらに最新の7月21日発売号では、そのマカンに車庫飛ばし(車庫法違反)の疑いがあることまで報じられてしまった。

 「ベーマガ社の社長は早大(早稲田大学)のOB。後輩にあたる斎藤とのコネクションを強固なものにしようと同社長は社内権限を使って斎藤の頼みを了承し、費用を工面した。ただ、これに関してはマカンを提供された昨夏の時点から早大、もしくは早実(早稲田実業高校=斎藤の出身校)野球部OBの間では一部で知られている話でもあった。もちろん話を知っている関係者たちは固く口止めされていたはずだったが……。

 このタイミングで文春に漏れたのはベーマガ社の社内闘争がぼっ発したことにより、同社長に弾き飛ばされた人物が不満を抱いて情報をリークしたことが、どうやら原因のようだ」(事情通)

 追記すると、ベーマガ社の関連会社でリースされたマカンが斎藤に又貸しされており、その流れを見れば確かに完全な無償提供というわけではない。一応、斎藤も月々のリース代を支払ってはいるという。とはいえ、文春の報道によると他にもベーマガ社や同社長が所有するマンションが斎藤に提供されたこともあったというから、その癒着ぶりには疑問を拭えない。「利益供与」とバッシングを受けても仕方がないだろう。

 しかも、ここまで斎藤は一軍で満足な成績を残せていない。実際に一部の選手や球団関係者の間からは「学生時代の栄光にいまだ浸っている神経が理解できない」「今の成績と自分が置かれている立場を考えれば(クルマを)おねだりするなんて、あり得ない」といった声が聞こえ始めている。

 チーム内での立場はますます悪くなりそうな感もあるが、この醜聞だけでは球団から罰せられることは現状でまずなさそうだ。それというのも暴対法に引っかかるような“黒い交際”ではない限り、ケースバイケースはあるにしても基本的には第三者から金品をプレゼントされても日本プロ野球界では罰則の対象とはならないからである。

『週刊文春』で北海道日本ハムファイターズ・斎藤佑樹投手の醜聞が報じられた(出典:文藝春秋)
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