プロセスではもうひとつ、やらなければいけない重要なことがある。時間の見積もりを考えること、すなわちスケジュールをつくることだ。
それぞれのプロセスは、どのくらいの時間がかかるのか。どのプロセスが、最も手間がかかるのか、ここで見極める。
甘い時間見積もりをつくってしまうと、最終的に時間が足りなかった、などということになりかねない。正しい時間見積もりをしていないと、前半に時間を掛けすぎて、後半に時間が足りなくなってしまった、などということにもなりかねない。
ある経営者が、取材で語っていた。プロセスをパッと見て、即座にどのくらいの時間がかかるのかを判断することは、仕事を進める上で最も難しいことだ、と。やったことのない仕事は、どのくらいの時間がかかるのか、分からないからである。
ベテランが、新人と違ってテキパキ仕事を進めていけるのは、仕事のスキルが高まっていることのほかに、時間見積もりが過去の経験からすぐにできるからだ。
その意味で、経験を蓄積することは極めて重要であり、経験を次に生かしていくプロセスの可視化が、ここでも大きな意味を持ってくる。
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