「仕事が遅れがちな人」が、やっていないこと結果を出す“下ごしらえ”(4/5 ページ)

» 2016年08月19日 06時00分 公開
[上阪徹ITmedia]

スケジュールをつくる

 プロセスではもうひとつ、やらなければいけない重要なことがある。時間の見積もりを考えること、すなわちスケジュールをつくることだ。

 それぞれのプロセスは、どのくらいの時間がかかるのか。どのプロセスが、最も手間がかかるのか、ここで見極める。

 甘い時間見積もりをつくってしまうと、最終的に時間が足りなかった、などということになりかねない。正しい時間見積もりをしていないと、前半に時間を掛けすぎて、後半に時間が足りなくなってしまった、などということにもなりかねない。

 ある経営者が、取材で語っていた。プロセスをパッと見て、即座にどのくらいの時間がかかるのかを判断することは、仕事を進める上で最も難しいことだ、と。やったことのない仕事は、どのくらいの時間がかかるのか、分からないからである。

 ベテランが、新人と違ってテキパキ仕事を進めていけるのは、仕事のスキルが高まっていることのほかに、時間見積もりが過去の経験からすぐにできるからだ。

 その意味で、経験を蓄積することは極めて重要であり、経験を次に生かしていくプロセスの可視化が、ここでも大きな意味を持ってくる。

スケジュールをつくらなければいけない(写真はイメージです)

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