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» 2016年09月30日 11時30分 UPDATE

“男性の職場”で女性は活躍できるのか? 「女性が強い会社ランキング」1位企業が実践する働き方 (1/3)

どうすれば女性が働きやすくなるのか、どこに注力すれば女性が働き続けられるのか――。「長時間労働」と「キャリアモデル」を解決する働き方を、「女性が強い会社ランキング」1位企業であるボルテージの副会長が語った。

[青柳美帆子,ITmedia]

 女性活躍推進法が施行され、「女性活用」が多くの企業にとっての課題になっている。女性比率15%のゲーム業界が頭を悩ましている。どうすれば女性が働きやすくなるのか、どこに注力すれば女性が働き続けられるのか──。

 他業界にも共通する悩みとその解決法を、女性スタッフが多いボルテージの東奈々子副会長が「東京ゲームショウ2016」で語った。課題は「長時間労働」と「キャリアモデル」にあるという。

女性に支持されて成長しているゲーム会社ボルテージ。女性比率が高い同社の働き方とは?

「女性が強い会社ランキング」1位のボルテージ

 ボルテージは1999年に創業したゲーム会社。2010年に東証マザーズにIPO(新規上場)を果たし、翌年には東証1部に上場した。14年には売上高100億円を突破し、今も成長を続けている。

 メインビジネスは女性向けの「恋愛ドラマアプリ」。「働く女性がストレスを抱える社会の中で、寝る前に女心を取り戻してもらう」をコンセプトに、これまでに100タイトルほどをリリース。イケメン彼氏のうそを暴く『ダウト』や戦国武将と恋に落ちる『天下統一恋の乱』などの大ヒットタイトルも生まれ、累計利用者は世界5000万人に上る。近年では、北米向けの恋愛ドラマアプリや、女性だけでなく男性もターゲットにしたサスペンスアプリもリリースし、ビジネスの軸を増やすべく奮闘している。

人気タイトル『ダウト』と『天下統一恋の乱』

 会長兼社長の津谷祐司さんと、副会長の東さんの2人で創業した同社は、今や社員数459人に成長。本社は東京・恵比寿に構え、サテライトオフィス、名古屋スタジオ、サンフランシスコスタジオと計4つの拠点を持つ。

 まだまだ“男性の職場”であるゲーム業界に属する同社だが、社員の約60%が女性だという。管理職に占める女性の割合も36%と、日本の平均である11.6%を大きく上回る。さまざまな取り組みを評価され、15年の「女性が強い会社ランキング」(Vorkers)で1位を獲得した。

課題は「長時間労働」と「キャリアモデル」

 女性社員の活躍の場を作るためにはどうすればいいか。東さんはゲーム業界について2つの課題を提示する。それは「長時間労働」と「キャリアモデル」だ。

 ゲーム業界は、帰宅時間が通常時で平均午後8時、繁忙期だと午後10時半を超えるという環境だ。労働環境も二極化しており、従業員数300人以下の企業は特に厳しい。長時間労働が前提になると、子育て中の社員は働きづらく、評価もされにくくなる。

 女性の30〜40代のロールモデルが存在せず、数年後のキャリアを思い描けないことも大きな問題だ。育休後の復帰社員が少なかったり、管理職が少なかったりすると、その会社で働くモチベーションを大きく下げてしまう。

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