LINEは3月8日、新スマホメディア「LINE MOOK」の正式ローンチと音楽レーベル「LINE RECORDS」の設立を発表した。国内月間利用者数6600万人を誇るコミュニケーションアプリ「LINE」や、累計ダウンロード数2000万件・月間アクティブユーザー最大1000万人の定額音楽配信サービス「LINE MUSIC」など、既存サービスのユーザー基盤をもとに、雑誌や音楽などのコンテンツを幅広い層に届け、相互のシナジーを狙う。
LINE MOOKは、ファッション誌、カルチャー誌、業界専門誌などの雑誌が取り上げる情報を中心に扱うスマートフォンに特化したメディア。縦スクロールを採用し、ビジュアル重視を売りにしている。好きな媒体の公式アカウントを「友だち登録」すると、LINEを通じてプッシュ形式で無料購読することができる。
2016年9月に酒情報メディア「週末この一杯」、美容系メディア「Steal me!」、11月にライフスタイル情報誌「Toss!」を創刊。コンテンツはLINE社内に設けられた専門の編集部で制作している。ソフトローンチ以降、読了率が約8割にのぼるコンテンツがあるなど好実績を残したことで、正式ローンチを決定した。
サービス正式開始を機に、コンテンツ配信機能を外部開放。第1弾としてマガジンハウスの「Hanakoママ」編集部プロデュースの下、新媒体「てをつなご。」を創刊した。紙版の「Hanakoママ」「Hanakoパパ」、Web版「HanakoママWEB」との連動企画を行う。
今後は外部メディアへの開放のほか、広告事業化や課金モデルの導入などマネタイズも視野に入れて展開していくという。
新たに設立されたLINE RECORDSは、楽曲に関するレコード制作や、楽曲管理などを行う。目的は音楽を通じたコミュニケーションの活性化と、ユーザーとの接点の拡大。
第1弾として、「Kan Sano」氏がLINE呼出音(木琴)をリミックスした作品「MODERN LINE(Kan Sano LINE Remix)/ Kan Sano」をLINE MUSICで先行配信する。4月22日から限定でアナログ盤の販売も予定する。
「音楽レーベル事業を通じてLINEやLINE MUSICの可能性を広げていくとともに、さらなる音楽作品とユーザーの出会いを創出すべくさまざまな取り組みを行っていく」としている。
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