17年の「ゴールデンウイーク需要」はいまひとつ16年よりも「日取りがよくない」?

» 2017年05月01日 12時02分 公開
[ITmedia]

 2017年のゴールデンウイーク需要はいまひとつ――博報堂生活総合研究所が消費意欲調査を発表。今年のゴールデンウイークは、休みの取り方によっては最大10連休となった16年よりも日取りがよくないため、「ゴールデンウイークだから消費意欲が高まっている」「旅行の予定がある」と答える人が前年よりも減っているという。

 5月の消費意欲指数(消費意欲が最高に高まった状態を100点とする)は46.5点で、前月比0.7ポイント増、前年同月比0.7%増だった。16年5月に目立っていた「金銭的な理由で消費を控える」声が大幅に減少し、節約志向が低下傾向。外食、ファッション、レジャー、理美容への消費意欲が高まっている。

5月の消費意欲点数は……(=博報堂生活総合研究所)
外食、ファッション、レジャー、理美容への消費意欲が高まる

 しかし、季節消費が高まってはいるものの、消費意欲指数がさほど伸びていない。その理由として博報堂生活総合研究所は「ゴールデンウイークの日取りの影響がある」と分析している。

 20代女性に注目すると、3〜5月の消費意欲指数は50点付近でほぼ横ばい。この傾向は16年3〜5月も同様で、季節的な消費に反応しにくくなっている状態だ。その要因として「将来不安のため、夏のボーナスシーズン、年末年始以外は消費を抑えている」「新年度を消費の節目としてあまり意識しなくなった」「天候不順のため、春物衣料への関心が薄らいでいる」などが考えられるという。

 調査期間は4月6〜10日。20〜60代の男女1500人を対象にインターネットで調査を行った。

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