米テレビのNBCはやはり、「結婚後に皇族離脱」というタイトルの記事を掲載し、さらに結婚のために王位を捨てた「英国のエドワード8世を思い出させる」との話を盛り込んでいる。1936年に、バツ2の女性と結婚するために王室ともめて国王の座を退位したエドワードの恋の顛末(てんまつ)は『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』として映画にもなったほど有名だが、さすがにここでもち出すのはかなり無理がある。眞子さまの結婚はもっとシンプルかつ爽やかであり、そこまで大層な話ではない。とにかく、皇族の地位をかけた恋とでもしたいらしいが、かなり強引でピンとこない。
フランスのテレビ局ユーロニュースは、「プリンセスは愛のために王族の肩書きを諦める」とのタイトルで配信。記事では「愛のために、プリンセスは東京にある広大な宮殿や皇室費を手放し、もっと控えめな家に引っ越して税金を払い始めることになる」と、少し俗っぽい感じで紹介している。
アイルランドのインディペンデント紙は、「プリンセスの婚約は日本の王位継承議論を再燃させるかもしれない」というタイトルを付けてはいるが、当たり障りのない記事を載せている。英国のガーディアン紙は「日本の天皇家では、女性皇族が恋に落ちる代償は大きい」とした上で、「男性のみの王位継承の議論を再燃させている」と指摘する。
さらに、インドのアウトルック誌は、「ちょうど叔母(黒田清子さん)と同じように、日本のプリンセスは一般人と結婚して王族の地位を失う」という記事を掲載している。フィリピンのインクワイヤラー紙は、眞子さまが一般人との結婚で皇室を抜けると報じられていることで、「このニュースはショックなものだが、この話によって、日本の王位継承における男女同権の議論になっている」と書く。日本でも世界でも、今回のニュースはショックとは受け止められていないが、フィリピンではショックなのだろうか。記事を読んでもその真意は分からない。
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