1999年に発売されたタカラトミーの玩具、「ベイブレード」――。20代男性の読者なら、子どものころにベイブレードで遊んでいたという人も多いはずだ。
ベイブレードとは、昭和に国内で流行した「ベーゴマ」をより手軽るに楽しめるようにした、現代版のベーコマである。ベーゴマは、コマにひもを丁寧に巻かなければならないため、初心者や不器用な人は遊びづらいという課題があった。そこで同社は「ランチャー」と呼ばれるコマを回転させる装置を使用することで、誰でも簡単に遊べるようにしたのだ。
ベイブレードは発売後、その手軽さが受けて大ヒット。2008年には、コマの素材をプラスチックから金属に変えて迫力を追求した「メタルファイト ベイブレード」(シリーズ第2弾)も発売し、累計販売数は世界で35億5000万個を超える主力商品となった。
このベイブレードがいま、再び大ヒットしている。15年7月に発売したシリーズ第3弾「ベイブレードバースト」(以下、バースト)が既に1000万個以上を販売するなど、快進撃を続けているのだ。
また、もともとベイブレードは小学生を対象とした玩具だが、バーストは20代男性を中心とする大人のユーザーからも人気が高いという。10年以上も前に誕生した玩具がなぜ、再び人気を集めているのか。どのようにしてユーザーの心をつかんだのか。再ブームの仕掛け人であるタカラトミーのボーイズ事業部、堀川亮氏に話を聞いた。
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