コラム
» 2017年07月03日 08時00分 UPDATE

2駅を比較:穴場だと思う街はどっち? 北千住VS. 赤羽 (1/4)

北千住駅と赤羽駅。どちらの街も「物価が安い」「商店街が充実している」といったイメージがあるが、利便性がいいのはどちらか。

[小林拓矢,ITmedia]

編集部からのお知らせ:

本記事は、書籍『駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿』(著・首都圏鉄道路線研究会、SBクリエイティブ)の中から一部抜粋し、転載したものです。


 東京23区内では家賃が比較的安いことも共通している。住宅情報サイト「スーモ」の「穴場だと思う街(駅)ランキング」(2017年版)で北千住は1位、赤羽が2位となっている。どちらの街も「物価が安い」ことや「商店街が充実している」ことが理由としてありそうだ。お店の選択肢の多さなどでも共通している。

 そんな2つの駅は、鉄道網の上でもライバル関係にある。

北千住駅と赤羽駅から人はどこへ向かうのか

 北千住駅と赤羽駅は、都心へ向かう交通の要衝である。北千住駅には、都心へ向かう路線としては東京メトロ千代田線、JR常磐線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線、東武スカイツリーラインがある。それぞれの路線が、都心部へダイレクトにアクセスしている。大手町、上野、東京、秋葉原、霞ケ関、六本木、神保町……。

 例えば霞ケ関駅へは、千代田線と日比谷線でアクセス可能だ。大手町駅には、千代田線と半蔵門線でアクセス可能である。どこかの路線で大幅に遅延しても、別の路線で目的地にたどり着くことができる。通勤や通学の面で安心だ。そういった都心各方面へのアクセスのよさは、北千住駅の最大の強みである。

 そのため乗降人員数も多い。JRと私鉄、あわせて約124万人(2015年度、ただし日比谷線の北千住駅は東武スカイツリーラインの利用者も含まれるため、今回合計の乗降人員数からは除く)が、北千住駅を利用している。都心部へ乗り換えすることなくダイレクトにアクセスできる点が、北千住駅を繁栄させている。

 一方、赤羽駅には、JRの京浜東北線、上野東京ライン、湘南新宿ライン、埼京線、高崎線が乗り入れている。このことにより、山手線上にあるすべてのターミナル駅に乗り入れることができ、そこから都心へのアクセスが可能だ。北千住駅からはダイレクトにアクセスすることが困難な、新宿駅にも直結している。

 しかし、私鉄は乗り入れていないため、ターミナル駅より先の都心へ向かう際には乗り換えが必要だ。

 赤羽駅の乗降人員は、約18万人(2015年度)。北千住よりはだいぶ少ない。立地としては東京メトロ南北線の志茂駅、都営三田線の本蓮沼駅に挟まれているが、両駅は赤羽駅からはかなり距離があるため、乗り換え駅としては利用することが難しい。利便性としては、JRのみならず私鉄も多く乗り入れている点を考慮すると、北千住に軍配が上がる。

庶民的なイメージが強い北千住と赤羽。どちらが穴場? (写真はイメージです)
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