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» 2017年09月12日 06時00分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:不人気だった「ガスト」が再び成長している理由 (2/3)

[長浜淳之介,ITmedia]

「ファミ飲み」が人気

 立地も採算性が低下した郊外のロードサイド店を閉めて、駅前にシフト。ちょうど居酒屋チェーンが撤退した後のビルの空中階に入居することが多い。その居酒屋をよく利用していた顧客から、お酒とおつまみを出してほしいとの要望が多かったことから始めたのが「ちょい飲み」メニューの提供である。ファミレス飲みを縮めて「ファミ飲み」とも呼ばれており、このファミ飲みの成功が業績回復に大きく貢献している。

 おつまみ用のメニューは、199円(税別、以下同)の「ちょい盛りポテトフライ」「ピリ辛キムチ冷奴」など7点。299円の「フィッシュ&チップス」「若鶏の唐揚げ(5コ)」などが7点と充実している。

 グランドメニューからは、和膳のおかずが単品で注文可能になっており、ハンバーグやグリル料理、シェアサイズの各種サラダも楽しめて、お酒の友には事欠かない。肝心なお酒も、99円のグラスワインと梅酒(ロック)をはじめ、ビールのグラスが299円、角ハイボールと日本酒が399円と、お手頃な値段。ビールのジョッキが449円で、2杯目からは399円と割引になるのもうれしい。

 麦焼酎(499円)やデカンタワイン(399円)を注文した人は、通常199円のセットドリンクバーを半額で利用でき、好きなソフトドリンクで割って、自分好みのカクテルをつくることができる。これは居酒屋ではできない、ドリンクバーを持つファミレスならではのサービスである。

 しかも、ファミレスなら居酒屋のようにお酒を飲まなくても“浮く”ことはないので、お酒を飲む人と飲まない人が気まずくなく一緒に居られる。世の中のお酒離れが進むほど、居酒屋より有利になるだろう。

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