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» 2017年09月22日 07時13分 公開

赤坂8丁目発 スポーツ246:阪神タイガースの「超変革」がなかなか進まない、なぜ? (1/4)

阪神タイガースがいまひとつパッとしない。下位とのゲーム差を考えれば2位の座は大丈夫だと思うが、広島や巨人に勝てない。昨季「超変革」のスローガンを掲げているのに、なぜチーム内で変革が進まないのか。

[臼北信行,ITmedia]
今年も阪神タイガースは優勝を逃した

 この上なく大きな屈辱だった。広島東洋カープが18日に甲子園球場で行われた阪神タイガース戦に勝利し、球団史上2度目のリーグ連覇を達成。カープの緒方孝市監督が11回も宙に舞う姿を阪神の面々は本拠地で見せ付けられるハメになってしまった。「彼ら(選手)がどう感じているか」と冷静にコメントしたのは、阪神の金本知憲監督だ。

 しかし自分自身も内心は耐え難いような悔しさで一杯になっていたのは言うまでもない。試合終了直後、一塁側ベンチで敵将の胴上げシーンをジッと黙って見入る金本監督の姿は「オレがやっていることは本当にこれでいいのか」と自問自答しているようにも思えてならなかった。

 まだ阪神の順位は確定していないが、下位とのゲーム差を考えれば2位の座はよほどのことでもない限り揺るぎない。とはいえ、9月に入ってからは20日現在で広島には優勝を決められた試合も含め4戦4敗(V決定後のため広島にとっては事実上の“消化試合”となった21日の今季最終カードは除く)、巨人に対しても4戦2敗2分と、この2チームには1つの白星すら奪えておらず、大事な終盤でも相変わらず苦しい戦いを強いられている。

 9月20日に甲子園球場で行われた巨人戦も打線が相手エース、菅野智之投手の前にわずか2安打に封じ込まれ、完封負け。巨人はクライマックス・シリーズ(CS)出場権を巡り、横浜DeNAベイスターズと3位争いをしているチームだ。本来ならばデンと構えて見下ろしておきたいところだが阪神の面々、特に若手たちは自分たちより下位であるはずの巨人に対して妙な苦手意識を持っているがゆえ、いつも戦う前からすっかり飲み込まれてしまっているようにしか見えない。何とも情けない限りだ。

 9月の対巨人戦4試合はすべて本拠地、甲子園にもかかわらず、未勝利。通算成績も8勝13敗2分と大きく負け越している。取材をしていると球界OBら御意見番たちからは「タイガースの若手たちは対巨人戦になると“虎”どころか途端に“借りてきた猫”のようになってしまう」と阪神の若手陣を厳しく批判する声をよく耳にするが、それもあながち間違ってはいない。だからネット上で多くの阪神ファンが「先発ローテーションの人員が充実している巨人がもし3位に入れば、CSファーストステージはたとえ甲子園開催でも阪神がアッサリ負けてしまうだろう」と早々と半ば諦めの境地になっているのも、うなづける。

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