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» 2017年10月31日 13時48分 公開

「どう森」「マリオ」新作にも期待集まる:好決算の任天堂、原動力の“両輪”順調

任天堂の“両輪”戦略が順調だ。「スーパーマリオ ラン」は全世界2億ダウンロードを突破、Switchの販売台数も引き上げた。

[ITmedia]

 携帯と据え置きという、任天堂を強くしてきた“両輪”が国内外でうまく回転している。10月31日に開いた決算説明会によると、スマートフォン向けゲームと「Nintendo Switch」をはじめとする家庭機ゲームが好調。2018年3月期通期の連結業績を大幅に上方修正し、経常利益は前回予想の2倍超の1250億円になる見通しだ。

 31日午前の株式市場(東証1部)では、好業績を受けて任天堂株価が上昇。一時は4万5970円(前日比3100円高、+7.2%)を付け、年初来高値を更新した。

「マリオ」「どう森」スマートデバイスビジネス順調

 2017年4〜9月期の連結売上高は前年同期から約2.7倍の3740億円に拡大。スマートフォン関連ビジネスの売上高は179億円と、全体の5%にすぎないものの、前年同期比で約5.3倍と急成長している。

 スマートフォンアプリ「Super Mario Run(スーパーマリオ ラン)」は世界累計2億ダウンロードを達成。海外が全体の9割を超えている。「収益面ではまだ満足できる地点には到達していない」(君島達己社長)というが、開発・運営を通して得たノウハウを積極的に活用していくとしている。

 「Fire Emblem Heroes(ファイアーエムブレム ヒーローズ)」も順調な推移を見せた。2月の配信以後、月間ユーザー数はダウントレンドにあったが、夏に行った大型イベントやキャラクター追加などの効果により、8月を底に回復しているという。7月以降は海外の売上高のシェアが国内を上回っており、今後は香港、台湾、マカオ、タイ、シンガポールの5つの国と地域を対象地域として追加する予定。

スマートフォン向けアプリが成長(=以下、任天堂決算説明会資料)

 人気IP(知的財産)の最新作「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は、11月下旬には世界41カ国に配信を予定。オーストラリアでは10月25日に配信を先行開始している。プレイは無料ででき、「リーフチケット」という時短課金(ゲームの進行を早くできる)のモデルを採っている。スマートデバイス事業では、これらの配信中アプリのサービス運営を継続しつつ、年に2〜3タイトル程度の新規リリースを予定している。

 携帯ゲーム機のニンテンドー3DSシリーズでは、「Newニンテンドー2DS LL」が伸びた結果、本体は286万台を販売。前年同期比で5%増と、プラットフォーム自体はライフサイクルの終盤ながらプラスになっている。ソフトは28%減ながら1382万本を販売した。11月にはニンテンドー3DS向け「ポケットモンスター」シリーズの最新作の発売を控える。

「ホリデーシーズンに向けて生産拡充」Nintendo Switch

 3月に投入したNintendo Switchが好調だ。北米、欧米市場では、「ホリデー商戦期の伸び次第で、Wiiの勢いに追い付く可能性が出てきた」(君島社長)という。国内でも売り上げ台数を着実にのばしている。

米国、欧米、日本国内の売り上げ台数推移

 全世界で品薄状態が続いているSwitch。初動について「本体をあらかじめもっと準備できていれば、さらに販売が伸びていた可能性もある」(同)と振り返り、初めて迎えるホリデーシーズンに向けて、生産体制を強化。通期の予想販売台数を1000万台から1400万台に引き上げた。

 Switch向けソフトも順調。存在感があるタイトルは、全地域で「マリオカート8 デラックス」。国内では「Splatoon 2」、米欧は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」に勢いがある。10月27日に発売した「スーパーマリオ オデッセイ」は、発売3日間で200万本を突破し、本体の売り上げをけん引するタイトルとして期待ができそうだ。

ソフトも好調

 「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(ミニスーファミ)は世界200万台を突破、今後も出荷を継続する。「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(ミニファミコン)も18年の生産再開を決定している。

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