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» 2017年11月10日 06時00分 公開

常見陽平のサラリーマン研究所:成長する人は、常に「自分ごと」として考えている (1/2)

物事を「自分ごと」として考えられるかどうかは、とても重要だ。その視点を加えるだけでモノの見方は大きく変わるし、自身の成長につながるのだ。

[常見陽平,ITmedia]

 「もし、あなたが電通の人事部長だったら、過労自殺防止のために何をしましたか?」――。

 最近、「働き方改革」に関連するセミナーで、企業の人事担当者にこんな問いかけをしている。2015年に起きた電通の過労自殺事件は、大きなニュースとして取り上げられた。過労死・過労自殺の防止だけでなく、長時間労働是正に関しての議論が盛り上がるきっかけにもなった。

 経営者や人事担当者にも衝撃を与えた事件だが、問題は、彼らはこの事件から何かを学んでいるのかということだ。「電通だから仕方ない」「うちも気を付けよう」くらいに思っていて、どこか他人ごとに捉えていないだろうか。この「うちも気を付けよう」という一言にしても、実は「命を守りたいから」ではなく「叩かれたくないから」くらいが本音だったりするので、たちが悪い。

 だから私は問いかけることにしている。事件が起きる前の段階で、もし自分が電通の人事部長だったら何ができただろうか、と。多くの人は、答に窮する。

 「現場から問題が報告されやすい体制をつくっておく」「新人の面談を義務化する」という意見が出たりもする。なるほど、事前の予防策としては悪くない提案だ。しかし「では、御社にはそのような仕組みはありますか?」「実際に新人との面談は年に何回していますか?」などと質問すると、やはり答に窮する。

 それは結局、「自分ごと」として考えていないからだ。

photo 成長する人は常に「自分だったらどうするか」と、考える
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