インタビュー
» 2018年02月01日 06時30分 公開

合言葉は「シンプル・イズ・ベスト」:「#つよぽんイリー」で話題 “魔法の翻訳機”「ili」誕生の舞台裏 (1/3)

ベンチャー企業のログバーが開発した、発話内容を瞬時に翻訳するデバイス「ili」。元「SMAP」の草なぎ剛さんがイメージキャラクターに就任し、一般向けモデルが先行発売後1時間で完売するなど話題となっている。ログバーの吉田卓郎社長に開発の舞台裏を聞いた。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 「こんにちは」「一緒にご飯を食べませんか?」と話しかけると瞬時に翻訳し、「Hello」「Won't you have dinner with us?」などと発話する――。2013年創業のベンチャー・ログバーが開発した、魔法のような翻訳デバイス「ili(イリー)」の人気が高まっている。

photo 魔法のような翻訳デバイス「ili(イリー)」を手に取る、ログバーの吉田卓郎社長

最速0.2秒で発話、4カ国語に対応

 iliは海外旅行や出張対応などでの利用を想定し、旅行中の日常会話に特化した辞書を内蔵。ボタンを押しながら話しかけると辞書と照合し、最速0.2秒で適切なフレーズを選定するという仕組みだ。対応言語は、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語。

 一般向けモデルは18年3月に発売予定だが、17年12月に2018台限定で先行販売すると注文が殺到。発売から1時間で完売した。先行発売日に元SMAPメンバーの草なぎ剛さんがイメージキャラクター就任を発表したことも人気を後押しした。

「#つよぽんイリー」で話題、シンプルさも武器

 草なぎさんが当日、公式YouTubeチャンネル「新しい地図」でiliの紹介動画を公開すると、またたく間にSNS上に拡散。Twitterでは、多くのユーザーがハッシュタグ「#つよぽんイリー」と共に「iliが欲しい」「便利そうだ」「注文した。届くのが楽しみ」――といった前向きな意見を投稿した。

 人気の要因はそれだけではない。ログバーの吉田卓郎社長は「できる限り無駄をそぎ落とし、シンプルな仕様にしたため、iliは多くの人に支持された」とみる。

 発話ボタンと電源ボタン、言語切り替えボタンのみ搭載し、音量調節ボタンなどはない。オフラインでも単体で動作するため、Wi-Fi接続やSIMカードも不要だ。サイズは33.0(幅)×121.8(高さ)×13.0(奥行き)ミリとコンパクト。重量も42グラムと軽量だ。

photo 卵よりも軽いのが特徴だ

 「『卵よりも軽い』のが特徴。荷物が増えがちな海外旅行でも邪魔にならないデバイスを目指した」(吉田社長、以下同)という。

 吉田社長は、なぜここまで「シンプルさ」を追求したのだろうか。その背景には、ある端末の失敗がある。

ALTALT 極限まで無駄をそぎ落とし、シンプルな仕様にした
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