高梨沙羅にイチャモンをつけたくなる、3つの理由赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2018年02月02日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]
高梨沙羅に対する批判の声が強くなっているが……

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅への風当たりが何かと厳しい。平昌冬季五輪代表に選出されているが、本番を前にした最後の実戦のワールドカップ(W杯)第10戦(1月28日、スロベニアのリュブノ)で4位どまり。今季初優勝とジャンプの男女を通じて歴代単独最多の通算54勝目は持ち越しとなっただけでなく、これで昨年2月の平昌五輪プレ大会(昨季W杯第18戦)に勝ってから11戦も優勝から遠ざかるワースト記録を更新したまま五輪に臨まなければならなくなった。

 それでも彼女にかかる期待は大きい。昨季W杯では個人総合1位。1月14日に札幌で行われたW杯第6戦では今季自己最高の2位に入って4戦連続で表彰台に立った。これまでの実績を考えれば、2歳年上の伊藤有希とともに日本スキージャンプ女子代表として平昌五輪でのメダル奪取は是が非でも成し遂げてもらいたいところだ。

 いや、高梨に関して言えば当時金メダル候補と目されながら4位に沈んだ2014年のソチ冬季五輪の雪辱を果たす意味でも、やはり「金」しか眼中にないはず。実際に高梨本人もメディアへの取材にここまでの4年間について「金メダルを獲るために練習してきた」と言い切っている。

 しかしながら、そんな高梨に世間の多くの人がなぜか逆風を浴びせている。バッシングの材料となっているのが「メイク」と「ベンツ」、そして「悪態」だ。

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