[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツの自動車メーカーは、米自動車大手フォード・モーター
現時点では、米EV大手テスラ
「勝ち組」のプラグや通信規格を採用する自動車メーカーは、安定したサプライチェーンと充実したネットワークを追い風にできる、とアナリストは分析。長距離ドライブに不安を抱く顧客にとっても、彼らが手掛けるEVの潜在的な魅力を増すことになるからだ。
一方で、「負け組」規格を採用したメーカーは、自らの研究開発が徒労に終わる結果となり、顧客が最も普及した急速充電網を利用できるよう、組立ラインと車両設計の見直すための追加投資を強いられるリスクがある。
EV販売拡大に対応するグローバルな充電インフラ構築には、今後8年間で3600億ドルの投資が必要だとUBSは試算しており、現在使われている数多くのテクノロジーの絞り込みが鍵になると指摘している。
「急速充電ステーションは急成長するだろうが、接続や通信規格がそれぞれ違うという課題を今後解決していく必要があるだろう」と、UBSは今月発表した調査で述べている。
BMW
これは「コンバインド・チャージング・システム(CCS)」と呼ばれる欧州で支持されている急速充電規格が、爆発的な普及のために必要な「クリティカルマス」を得るための布石だ。
「突き詰めれば、EVに投資している人々の資産をどう保護するかという話だ」。そう語るのは、BMWでEV部門を率いるクラ─ス・ブラックロ氏だ。同氏はCCSを支援しているチャージング・インターフェース・イニシアチブ(CharIN)の会長も務めている。「私たちがCharINを発足させたのは、強力な立場を構築するためだ」
1種類の万能ノズルでどの車にでも燃料補給できる従来のガソリン・ディーゼル車とは異なり、まだ初期段階にあるEV市場においては、どの充電規格が普及するかを予想するだけでなく、EV充電でのさまざまな方式がいつまでも並立するのかどうかを見極めることさえ難しい。
しかし、バッテリーとEVの開発に何十億ドルも注ぎ込んでいる自動車メーカーにとっては、これは非常に大きな賭けとなっている。
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