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» 2018年02月06日 07時30分 公開

エスキュービズム「ねがブロ」:飲食店から「すみませーん」を減らすIoTベル 満足度と生産性向上に効果アリ

飲食業界の働き方改革や生産性向上が注目されている中、飲食店の「すみません」を減らす製品が生まれている。エスキュービズムの「ねがブロ by noodoe(ヌードー)」だ。顧客満足度と従業員の生産性向上に効果があるという。

[青柳美帆子,ITmedia]

 「すみませーん、お水ください」「すみませーん、お会計」――飲食店でそんな風に声を張り上げた経験がある人は多いのでは。忙しそうな店員に声をかけるのは気が引けるし、気付かれないとストレスがたまる。店員側からしても、「お水」「注文」「食器が足りない」などのさまざまな要望で何往復もするのは大変だ。

 飲食業界の働き方改革や生産性向上が注目されている中、飲食店の「すみません」を減らす製品が生まれている。エスキュービズムの「ねがブロ by noodoe(ヌードー)」だ。

「すみませーん」を減らすエスキュービズムの「ねがブロ」

 「ねがブロ」は、リストバンドと直方体(ブロック)を組み合わせたIoT(モノのインターネット)製品。ブロックの面にはそれぞれ「お水」「会計」「片付け」などが書いてある。テーブルの上で用件が表になるようにブロックを倒すと、リストバンドに通知が行く。ホールスタッフはその通知を見て、テーブル番号と客の要望を確認できる――という仕組みだ。

 発売は2016年10月。「GINZA SIX」内のフードコート「銀座大食堂」や、高級志向のカフェ「ロイヤルクリスタルカフェ」のほか、品川プリンスホテルのレストランや有馬温泉の老舗旅館などでも使われている。発売から1年半で全国30企業が導入した。

顧客満足度と生産性を上げる「ねがブロ」

 IoT製品やECシステムの構築など、幅広い事業を手掛けるエスキュービズム。店員を呼び出すためのIoTコールベルの開発は、同社のタブレットPOSレジを導入した飲食店から、さまざまな悩みを聞くようになったことから始まった。

 「コールベルだけだと何の用件か分からず、ホールスタッフに負担がかかる。タブレット型のセルフオーダーシステムだと、場所を取るしお客さまが使いにくい」――そんな飲食店の課題を解決すべく、さまざまな製品が考えられた。中には、製品化はしたものの“不発”となったアイデアも。例えば「おかわりコースター」はグラスをコースターに置くと「おかわり」を伝えるIoT製品だったが、「ビールやハイボールなどお決まりの飲み物以外を注文しにくい」「洗うのが大変」と不評が寄せられた。

 その反省も生かし、「店員を呼び出すときの要望はある程度限られている。直方体にしてよくある用件を登録しておけばいいのではないか」というアイデアから生まれたのが「ねがブロ」(発売当時は「noodoe」)だ。

 導入店舗からの反響は「顧客満足度が上がった」。個室など目が届きにくいスペースがある場合でも、サービスが円滑にできるようになったからだ。「何度も呼んでいるのに来ない」「大声を出す」ことへのストレスが減ったことも大きい。店舗側から見ると、ホールスタッフの人数が少ない日でもサービスのレベルを下げない効果や、往復する回数が減ったことによる生産性向上などの効果も見られた。

 工事現場や秘書室などの意外な業界も興味を示しているという。用件をカスタマイズすれば、使い道はさらに広がるというわけだ。ターゲットを飲食業界から広げ、17年11月に製品名を「お願いごとを通知するブロック」――「ねがブロ」に変えリブランディング。試着室、会議室、介護現場などでも使われることを見込む。

カスタマイズして他業界でも利用が広がる

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